フライホイールの突起とパルス波形

FI化以前のカブのCDIは、アナログ回路によって点火時期を調整しているようです。

具体的には、フライホイールの突起をピックアップが拾う際に発生する波形が、回転数によって変化することを利用して進角を変えているみたい。
波形は突起の前後エッジの部分で発生するので、突起の角度は中心ではなくエッジ(特に前側の)で考えるべきなのかも。

アナログCDIの場合、実際には低回転域では突起のタイミングよりも遅角させておき、回転数が上昇するにつれて進角させているそうな。 つまり、フライホイールの突起のタイミングよりも、点火時期を早めることはできないらしい。 なるほどねー。
ということはやっぱりC90のCDIには、C90のフライホイールを使うべきだということです。

このあたりの話は、CDIの製作や、オリジナル自動車研究所に詳しいです。

フライホイールはウッドラフキーでクランクシャフトに位置決めされているのですが、このウッドラフキーを段付にしてフライホイールの角度をズラす製品が、オートボーイSSから発売されています。 他に手段がなければ、こういうのもアリかもしれません。 ただ、回転数全域で進角されるので、アイドリングが難しくなったりしそうですね。