Renaul社の4輪操舵システム「ACTIVE DRIVE」

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Renaul社、「Laguna GT」用4輪操舵システム「ACTIVE DRIVE」を展示 - Automotive Technology - Tech-On!

ACTIVE DRIVEは後輪を最大3.5度操舵して安定性、操縦性を高めた上、回転直径が12.06mから10.80mと約10%小さくなるため狭い街中で切り返さなくても曲がれる。後輪にはそのためにハブを独立させ、キングピンまである本格的な操舵機構を持つ。「Laguna GT」の後部サスペンションはトーションビーム型であり、そのビームの中央からハブに向かって2本のタイロッドが伸びる。タイロッドのビーム側の支点をアクチュエータで左右に動かす。前輪のように、ばね上にアクチュエータを置き、そこからタイロッドを伸ばす方式に比べ、ホイールの上下動と操舵の干渉を抑えながら構造を簡単にできる。
 
ESC(横滑り防止装置)でブレーキをかけるのと、ヨー方向の動きを制御する点で本質的に同じ機能を持つ。「Laguna GT」では両者を併用するようだ。速度マップでなく、ESCと共通のセンサ、制御システムを使ってヨーを最適化する方向に操舵するが、結果として 60km/h未満では逆位相、以上では同位相になることが多いという。

キングピンというか、ゴムブッシュのねじれが操舵の支点になるようですね。
日産のHICASはまだやってますが、ホンダやマツダは止めてしまいましたね > 4WS

車両安定化のためだけなら、元からあるブレーキ(ABS)にヨーレートセンサーを付加するだけで出来るESCの方が、低コストで作れますからね。
かといって低速での取り回しについては、4WSを効かせすぎるとテールの張り出しが大きくなって、違和感が大きくなります。
4WSでしか出来ないのは、高速レーンチェンジの安定性向上ですが、そんな機会は米国やドイツ以外の国ではあまりありませんし、そういう高速で走れるクルマは4WSがなくても安定しています。
4WSのデメリットについては、Wikipediaのニシボリック・サスペンションの項に詳しく載っています。

採用するメリットが出そうなのは、意外にSmartやトヨタのiQみたいな、超コンパクトカーかもしれませんね。