急成長市場ロシアで手を焼く日本メーカー:NBonline(日経ビジネス オンライン)
各社が現地生産に乗り出すのは税制面の恩典もあるからだが、市場のあるところで供給する「需要地生産」という市場獲得のセオリーに則った戦略だ。ただし、高度組み立て型の民生産業に乏しく、自動車工業も部品・資材といったサポーティング部分も含めて大きく立ち遅れているので、生産を軌道に乗せるのは容易ではない。
現にトヨタのロシア工場では、操業から3月末までの3カ月でラインオフしたのは220台にとどまっている。立ち上がり時なので「品質最優先で操業している」(同社)のは当然だが、それにしても年2万台規模の計画からするとスロー過ぎる。従業員の教育を含めた苦闘ぶりが、この数字から伝わってくる。トヨタですらこの状況だから、後に続く各社も大変だろう。
トヨタのロシア工場は本当に手作り工場で、作業者も自動車工場で働いた経験がない人が大部分ということですから、ある程度は仕方ないことでしょうね。 日産や三菱自も苦労するでしょう。