『バガボンド』と『ジパング』のために「週間モーニング」を愛読(立ち読みですが)しています。 それ以外に掲載されている漫画は読まないのですが、『チェーザレ』はたまたま第1回を読んだこともあって、その後もヒマな時に数度読んだことがあります(話の筋はよくわかりませんが)。
そういえば『ES -Eternal Sabbath-』もちょくちょく読んでいたのですが、あれも惣領冬実氏の作品だったのですね。
『チェーザレ』では「庶子」という言葉が出てくるのですが、何のことか分からなかったので Wikipediaで調べてみました。 そこに「チェーザレ・ボルジア」のことについても書いてあり、読んでみて俄然興味が沸いてきました。
それで今日、BookOffで単行本第1~4巻まで買ってきた訳です(第5巻はなかった)。
コミック単行本を買ったのは、『蒼天航路』以来じゃないかな?
思えば『蒼天航路』も『バガボンド』も歴史上の人物を扱った作品です。
歴史モノって不思議ですね。 結末は既にわかっているのに、それでもストーリーに引き込まれて「この先どうなるんだろう」って思ってしまいます(『ファイブスター物語』はSFですが、年表があってこれも結末は明らかです)。 『日出処の天子』も全巻買ったなぁ。
三国志や宮本武蔵という何度も使い回された物語でさえ、現代という時代の空気をフィルターにして光を当てることで、登場人物たちはステレオタイプな人物像から抜け出て、いきいきと躍動します。
チェーザレ・ボルジアは、どこか曹操に似ているような気がします。 冷徹なまでの知性を備えており、権謀術数を操るという意味では、厩戸王子にも似ているか。
いずれにせよ古い世界の破壊者であるだけでなく、新たな秩序の創造者でもあるわけなんですが、それを両立できた人は歴史上でも稀だと思います。
こういう漫画が好まれるというのは、時代がそのような人物の出現を待望しているということなのでしょう。
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明日、会社の帰りに第5巻を買ってこようっと。 惣領冬実@webによると、第6巻も来月あたりに発売されそうですね。 楽しみです。