ホンダ、今期営業益4割減

NIKKEI NET(日経ネット):ホンダ、今期営業益4割減

ホンダの2009年3月期の連結営業利益(米国会計基準)は前期比4割前後減り、5500億―5800億円にとどまる公算が大きい。ドルやユーロ、新興国通貨などに対して円高が急速に進行して採算が悪化。金融危機に端を発した世界景気悪化で自動車販売も失速している。主力の小型車を武器に最大市場の北米で踏ん張ってきたが、経営環境急変の影響が避けられない。
 
ホンダは期初時点では、今期営業利益を6500億円と予想していた。4―6月期決算発表時に6300億円に下方修正したが、今回はそれに続く下方修正となる見通しだ。

輸出比率の高いメーカーは大変ですが、4割減で済んでいるのはまだマシな方でしょう。 来年のボーナスは大幅に減るでしょうけどね。
円相場も物価を考えると、\100/$±\10というレンジ内なら適正だと思います。 夏(円安)の間に冬の準備をちゃんとしてなかったメーカーは大変かもしれませんが。

いちいち個別にエントリー上げているとキリがなさそうなので。

三菱自販売不振で最大10万台減産方針 - 経済ニュース : nikkansports.com

2009年3月期の世界販売台数計画を、当初計画していた130万9000台から下方修正する方向だ。
 
(中 略)
 
減産する主な車種は、名古屋製作所がSUVの「アウトランダー」、パジェロ製造がSUVの「パジェロ」。1時間当たりの生産台数を減らすなどする。両生産拠点とも、従業員の雇用は維持する方針。水島製作所(岡山県倉敷市)は、今のところ減産対象に含まれていない。

頼みの新興国や資源国の市場まで変調してきているので、気が気じゃないでしょうね。

ダイムラー、一部の新車生産を1か月間停止…独紙報道(読売新聞) - Yahoo!ニュース

独紙フランクフルター・アルゲマイネは26日、独自動車大手ダイムラーが一部の新車生産を12月11日から約1か月間停止すると報じた。
 
独オペルや独BMWもすでに一部工場で操業を一時中止したほか、仏プジョー・シトロエングループも24日、減産の方針を表明した。世界経済の減速に伴う新車販売不振の影響が、欧州自動車メーカーにも広がってきた。
 
ダイムラーの7~9月の販売台数は、西欧や日本などでベンツの販売が落ち込んだため、前年同期比6%減だった。先行きについても、「金融危機の拡大の影響で不確実性が高まっている」として、生産調整は避けられないとの見通しを示していた。

「一部の」って、やっぱりSクラスとか上位機種なんでしょうかね。 でもそういうのは受注生産だったりするだろうし、むしろ見込み生産してる下位機種の方なのかもしれないね。

と思ったら、

asahi.com(朝日新聞社):ダイムラー、独14工場で約4週間の生産中止へ - ビジネス

ドイツ自動車大手ダイムラーは27日、独国内にある14工場すべてで12月中旬から約4週間にわたり生産を中止すると、発表した。
 
DPA通信によると、生産調整は例年約2週間のクリスマス休暇を約4週間に拡大して実施。対象となる従業員は約15万人に上る見込みで、ダイムラー側は労働組合と協議する。年内に約4万5千台を減産するが、来春までに新車販売市場が回復しない場合、さらなる生産調整も検討する方針という。
 
また、BMWは27日から4日間の予定で独東部ライプチヒの工場(従業員2600人)で生産を中止した。減産規模は2800台という。

全工場ってことは全モデルってことだよね。 それにしても14も工場があるなんてビックリ。 全てが完成車工場ではないんでしょうが。

NIKKEI NET マネー&マーケット:ホンダ、英国でも減産へ

減産するのはシビックの3ドアと5ドアタイプ。英ウィルシャー州にある第2工場を1日2交代勤務から1交代に移行する。今年度は当初、第1と第2工場で合計約22万8000台を生産する計画だった。今回の減産に伴い、12月から来年春までの生産量は計画に比べ約2万2000台減少。今年度の生産は前年度より4万台少なくなる。工場の雇用は維持する方針だ。

欧州では軽油の価格がガソリンと変わらなくなって、ディーゼル車も小排気量にシフトしているんですが、ホンダは2.2リッターのディーゼルエンジンしか持っていないので、他社と比べて苦戦しているようです。

NIKKEI NET(日経ネット):マツダ、国内生産18%増 08年度上期、欧州向け輸出好調

マツダが27日まとめた2008年度上半期(4―9月)の国内生産は前年同月比18.6%増の56万121台となり、5年連続で前年実績を上回った。国内販売は微減だったが、欧州向けなどの輸出が好調だった。国内生産に占める輸出比率は前年同期から6ポイント上昇し84%となっており、円高が進行するなかで為替変動による業績への悪影響が強まりそうだ。
 
国内生産では欧州向けを輸出に切り替えた「デミオ」や、年初に全面改良した「アテンザ」が全体をけん引。デミオは欧州や国内で好調な販売が続き、94.8%増の10万6338台だった。アテンザも64.8%増の8万1536台。
 
輸出は27.2%増の47万2315台で5年連続のプラスだった。モデル末期の「アクセラ」が5.3%増だった。北米を除く全地域で2ケタの伸びとなり、欧州の国別ではロシアが前年比2倍超の5万5000台と、ドイツを抜きトップとなった。

ユーロ高が一番堪えているのはマツダでしょうね。 輸出比率が84%というのもすごい数字です。