NIKKEI NET マネー&マーケット:(11/7)トヨタショック 野村の伊藤氏「全体を3%押し下げ 第4四半期の特損に要注意」(編集長インタビュー)
――トヨタ自動車の修正を受けての第一印象は?
ゾクっ、ドキっとした。市場には明らかにトヨタショックが広がっている。トヨタ1社で、業界全体(野村が集計する主要400社ベース)の増益率を3%押し下げる計算だ。企業収益の減速は予想していたが、本音では思っていたより落ち込みがややきつい。
――トヨタはもともと保守的に予想を見積もる傾向がありますが。
下期の前提為替レートは1ドル=100円で、妥当な数字と思う。北米の販売台数も決してきつい数字じゃない。
――のりしろがない、ということでしょうか。
前提条件もそうだし、上期の営業利益が5820億円で通期が6000億円。引き算してみてもどういう状況に置かれているかがわかる。もっとも設備が老朽化しているわけではないし、依然として競争力は世界一だ。1993年から95年にかけての業績悪化の時期とは比べられない。
「営業利益7割減、利益1兆円下方修正」の余波はさすがに大きかったか。 ソニーといい、注目されるのは日本を代表する企業の宿命ですね。
NIKKEI NET(日経ネット):日経平均、下げ幅一時600円超
7日午前の東京株式市場は日経平均株価は下げ幅が600円を超え、一時は8266円09銭まで下げた。外国為替市場で円相場は1ドル=96円台、1ユーロ=122円台に上昇しており、朝方と比べて円が買われていることがキヤノンやソニーといった輸出関連株の重しになっている。世界的な景気悪化に対する懸念が強まっており、6日の米国株の大幅安も投資家心理を冷やしている。2009年3月期の連結営業利益見通しを1兆円下方修正したトヨタは売り気配が続き、現時点では気配値を値幅制限の下限(ストップ安)水準まで切り下げている。
トヨタ株がストップ安なんて、ほんとに”シンジラレナーイ”話ですね。 日本が沈没してもトヨタは沈まないんじゃないかと、自分も思っていましたし。
確かに外部要因が原因ではあるんですが、この10年間の急激な海外生産の増加で、「兵站が伸びきっている」と言われてはいました。 本当にロシアの寒波に負けたナポレオン軍になってしまうかも。