SiCは間に合うのか、電気自動車時代と次世代インバータの微妙なタイミング - 日経Automotive Technology - Tech-On!
SiCの開発が間に合わなければ、とりあえずSiを使うしかない。自動車用インバータは家電、情報家電に比べて巨大である。ハイブリッド車で15~40kW、電気自動車で40~100kW。1台に使う量がエアコンの10倍、100倍という数字になる。普及が本格化すれば、大量の半導体が必要になる。半導体の需要はこれからしばらく停滞し、生産設備の稼働率は下がると言われてはいるが、余剰能力で供給が間に合うような量ではない。
だからと言ってSiの生産設備に大きな投資をするメーカーはないだろう。すぐにSiCが追ってきて、余剰設備になることが分かっているからだ。結果として「SiCは間に合わない、Siは品不足で高値」という、自動車会社にとって最悪の事態になる可能性がある。電気自動車の時代は、そう簡単にはやってこないのである。
だいぶ小さくはなりましたが、それでもEV/HV車用インバーターユニットはデカイし発熱も多いですもんね。
電池に目がいきがちですが、どのパーツが欠けても成立しない訳ですから。