ホンダ社長記者会見の落穂拾い

「ビッグスリー」が破綻した場合,「短期的にはマイナス,長期的にはプラス」---ホンダ福井社長 - Automotive Technology - Tech-On!

──なぜ,ビッグスリーの破綻が日本メーカーにとって「良いことではない」のか。ビッグスリーが破綻寸前に追い込まれたのは公平な競争の結果であって,日本メーカーにとってはむしろチャンスなのではないか。
 
基本的にはその通りだ。だが,直近の状況を考えると,米国の自動車市場の重要さは非常に大きいものがあり,それに対する(消費環境に与える)インパクトを考えると,破綻の仕方によっては非常に好ましくない状況になると言っている。長期的には「優勝劣敗」だから,お客様に選ばれるメーカーが成長し,そうではないメーカーが衰退するのは当然のことだ。

ホンダ自体が半病人みたいになっているのに、勝利宣言なんて出せるわけないでしょうよ。

他にも、

──日本政府に対して,各国が行っているような低利融資などを含めた要請をするつもりはあるか。
 
現在の厳しい状況は自動車業界全体の共通課題で,それに関する対応は各社でそれぞれあると思う。だが,少なくともホンダは政府にお願いする以前に自社でやるべきことはあると考えている。

運転資金がショートする状況ではないからね。 それよりは「円高是正をお願い」というところでしょう。

GSユアサとの合弁については、

「いつ実用化する?」「複数社購買はやめるのか?」---ホンダとGSユアサの記者会見の質疑応答 - Automotive Technology - Tech-On!

──これまでホンダは,技術が発展途上にある電池は,複数の会社から購入した方がよいという考えで,どこか1社と組むのはもう少し先が見えてからだと言ってきた。とういことは,技術の見通しが立ったということか。
 
(福井氏)一般論としては,電池はまだまだ進化する余地があり,将来いろんな新しいコンセプトの電池が提案される可能性はあると思う。それはそれで期待をするが,現時点で最も現実的なのはリチウム系の電池であり,これはやはり電池メーカーと自動車メーカーが一緒になって開発するのが一番早道だと判断した。

と、ホンダ伝統の朝令暮改を披露。 三菱自動車との合弁会社との関係については、

──GSユアサは既に三菱自動車と三菱商事と合弁会社「リチウムエナジージャパン」を設立している。ホンダと設立する合弁会社とどのようなスタンスで開発を選り分けていくのか。
 
(GSユアサ社長の依田誠氏)今回ホンダとつくる新会社はハイブリッド車用のリチウムイオン2次電池の研究開発・生産販売(の会社)としてスタートする。一方,リチウムエナジージャパンは電気自動車用のリチウムイオン2次電池の会社だ。これらははっきりと商品が分かれている。もちろん,開発,生産,量産立ち上げも当社の中ではっきりとチームを分けて進めていく。ただし,中期的に見ればいろんな点で相乗効果が期待できると考えている。

ということですが、最終的には見通しがついた段階で、2つの合弁会社をGSユアサ本体に吸収合併することになるんじゃないかな?