Business Media 誠:現場に一番近い社長でありたい――豊田章男氏のトヨタ社長内定会見を(ほぼ)完全収録
――以前から奥田相談役などが豊田家の求心力の重要さを語っておられたと思うのですが、豊田副社長は求心力についてどうお考えになっておられるのでしょうか?
豊田 豊田の姓に生まれたことにつきましては、私に選択権はございませんでした。私は今までもそうでありましたように、これからも「豊田章男として私がやるべきと信じること、私にできることを精一杯やっていきたい」と考えております。
よく奥田相談役が言われる“旗”ということがありますが、私は決して旗という風には思っておりません。名誉会長などの方々は旗だと思いますが、私も20年後30年後、グループ各社からそう言ってもらうように日々精進し、研鑽(けんさん)を重ねてまいりたいと思います。
優等生的発言に終始することが多い章男氏としては、めずらしく本音が出てますね。 正直言って奥田相談役が退くのは重石が取れた気分でしょうな。
トヨタ社長に豊田章男氏 手腕は未知数 不遇も知る4代目(フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース
今から約25年前。米投資銀行を経てトヨタ自動車への中途入社を決めた豊田章男氏に対し、名誉会長であり、父である豊田章一郎氏は厳しい口調でこう言い放った。「(章男氏を)上司に持ちたいと思う社員はトヨタにはいない」
豊田家のプリンスと呼ばれ、社長候補といわれ続けてきたが、この章一郎氏の言葉が物語るようにすべてが順調だったわけではない。創業家出身ながら、トヨタには履歴書を提出し、平社員として入社。係長から平社員に降格させられるなど、創業家4代目嫡男とは思えないトヨタマン生活を経験してきた。
自動車メーカーのトップは、やっぱり「カー・ガイ」でなければならんと思います。
歴代のトヨタ社長では、創業者の喜一郎氏と英二氏くらいしかいなかった(章一郎氏はどうだろう?)訳で、「大政奉還」うんぬんよりもこちらの方がよっぽど大事なことだと思いますけどね。