マツダ・i-stopは付き合いづらい?

マツダ・アクセラ プロトタイプ i-stop搭載車【試乗速報】

i-stopでは、ブレーキを利かせて停車すれば、アイドリングがストップする。ただし、そのブレーキ圧に対するシステムの反応はなかなか微妙だ。
たとえば、停止をソフトに行うとき。スーッと軽く踏力を抜く、同乗者に優しい止まりかたでは、アイドリングストップは作動しないことがある。通常システム作動条件が揃うとメーター内にグリーンのランプが点灯するが、こういう場合には、ランプは点滅して「作動拒否」を示す。きっちり作動させたければ、ブレーキをより強く踏めばいいわけだが、完全に停止してから強く踏んでも、もう遅い。例えば長い踏み切りでの停車など、意識してエンジンを停止させたい場合は、予めしっかりとブレーキペダルを踏む必要がある。
 
一方の再始動。十分な暖気が前提となるため、エンジンオイルやトランスミッションオイルをセンシングするほか、バッテリーの温度や電流までモニタリングされる。
ブレーキ圧、ステアリング舵角、シートベルト装着の有無、ドアの開閉、ボンネットの開閉……といった要素も、システムを働かせるうえでの大事な条件だ。例えば、ステアリングに舵角を与えて停めてみると、クルマはこれから車庫入れを行う可能性を考え、エンジンを停止させない。逆に、アイドリングストップの状態でハンドル操作して再始動させることもできる。
 
シートベルトが外されたり、ボンネットが開いていたりすると、ドライバーに運転の意思無しと判断される。クルマは一時停止ではなく完全停止がふさわしい状態なわけで、減速して車体が停止するとそのままエンジンは“休止”してしまう。

ええー!? 車庫入れなどで、よくシートベルトを外して後方確認しますが、たまたまハンドルが真っ直ぐな状態だとエンジンが休止しちゃうの? それはちょっとやりすぎでは?