一汽トヨタの失速は、「昨年末までの販売減に伴う在庫調整で2~3月に工場の生産を絞った」(トヨタの中国法人、トヨタ自動車中国投資)ことが主因。中国の販売統計はメーカーの出荷ベースのため、ディーラーの実際の販売台数より統計上の減少率が大きくなった。加えて、最量販車種「カローラ」の主力モデルは1800ccで、減税メリットが受けられず、顧客が競合メーカーに流れたことも影響している。
ホンダの合弁会社の広州ホンダも、沿海都市部の富裕層に人気の高級セダン「アコード」(2000~2400cc)が主力のため2.7%増にとどまった。
一方、日産自動車の合弁会社、東風日産は、1600ccの小型車「ティーダ」「リヴィナ」が好調で、販売を18.2%伸ばした。「他社より遅れて中国市場に参入したため、競合の少ない地方都市に積極的に出店したことも奏功した」と、同社の中村公泰総裁は話す。
日本メーカーは1600ccエンジンを廃止して1500ccが主流になっていますが、中国向けに1600ccが復活するかもしれないですね。