フィアット3社連合は生き残れるか(09/05/12) | NIKKEI NET 日経Ecolomy:連載コラム - 2012年次世代車爆発――生き残るメーカーは(舘内端)
一方、クライスラーは電気自動車を試作してはいますが、次世代車技術を確立したわけではありません。またオペルも次世代車開発にまだ名乗りを上げていません。かくいうフィアットは、ハイブリッド車も電気自動車も開発に成功したという話はありません。次世代車技術に関しては、この3社は弱小軍団といわざるを得ません。
マルキオーネCEOに、こうした重要な情報が伝わっていないわけはなく、次世代車の開発が生き残りの鍵であることは重々承知しているはずです。たとえば、フィアットの企業平均CO2排出量は145g/kmと非常に少なく、PSAとほぼ同じで、EUのトップを分け合っています。ちなみにダイムラーとBMWはおよそ185gです。
企業平均CO2排出量が少ないからといって、別に燃費技術が優れているワケではないんですけどね。
JETROの通商広報に、参考になりそうな資料がありました。
PSA、ルノー、フィアットの3社は、小排気量車の比重が高いのが企業平均CO2の低さにつながっているのだと思います。 同じクラスのガソリン車同士で比較して、本当に燃費が良いかどうかはわかりません。
PSAはディーゼルにも力を入れているので、1位になっているのかもしれませんね。