10万台作ったら、7年でEVが主流になる?

「10万台、7年で電気自動車が主流になる」 ~祝・社長就任! 「シムドライブ」は未来を開くか?:日経ビジネスオンライン

F:発電所にもいろいろ有りますが、先生は原子力発電をどう思われますか。見かけ上はCO2を排出しませんが。
 
清:原子力発電。これはもうはっきりしていて・・・。あんまり言っちゃいけないんですけど・・・。
 
F:忌憚の無いとこころを一つ。
 
清:原子力発電は、あんまりそういうことを言うといろいろと。
 
F:産業界を敵に回しちゃいますか(笑)。
 
清:いろいろあるんですけど(笑)、私の本の中でも触れないようにしているんです。
 
F:ではそちらはツッコミません(笑)

こういう欺瞞がキライなんですよ。 EV推進派の人の。
原発マンセー! て言ってみろってんだ。

EVやってる人は、基本的に”オオカミ少年”なんですよね。

清:30年前に電気自動車を始めたときに、私は5年で出来ると思ったんです。5年たったらあと5年、と。その繰り返し。今現在も、やはりあと5年かなと思っています(笑)。ということなので、先のことを言われるとなかなか正しい答えは言いにくい。10年後はこうだよと簡単に言うことはできますけど、そうやって30年も騙してウソを言い続けて来ましたので(笑)。
 
ただこれだけは言えます。世界中の誰でも良い。これはいいなと思える電気自動車を1本のラインで10万台造ったら、そこから7年間で車は電気に入れ替わります。
 
F:10万台が目安ですか。
 
清:10万台というのは、1本の生産ラインで造る大量生産の1ユニット、最低限の数なんです。何しろガソリン車と比較して、構造が簡単で部品点数が少ないですから、そこに量産効果が効いてくると・・・。
 
F:圧倒的に価格優位性が出てくる。
 
清:その通り。従来のガソリン車と並べて売って、中身が広くて加速は倍で維持費が10分の1です、さあお好きな方を、と言われたら……。

単にEVを10万台作るだけなら可能でしょう。 「これはいいなと思える電気自動車」というのが問題なんですよ。

個人的には、エリーカは「電車」であって「クルマ」ではないと思いますけどね。 最高速度370km/hだろうが、直線番長なら難しくないでしょう。 BSの安タイヤだって、鉄輪よりは摩擦係数高いし。

つくばサーキットとは言わないけど、山道や非舗装路、細い路地や駐車場での切り返しをあの8輪で出来るならともかく、もうエリーカみたいなEVで凄いとか言ってる段階じゃないと思うけどな。
プリウスと比較してどうなのかという、実用段階での話なわけで。 逆にいうとEVもようやくそのレベルに来たということなのだけど。

早期のEV普及には懐疑的ですが、いずれEVが主流になる(というか、古典趣味以外でガソリン車が乗れなくなる)のは間違いないと思っていますけどね。


で、相変わらずカーセンサー編集部の記事の方が鋭いところを突いているのですが、

特に「物流から始めるべきだ」という話には大いに共感する。昨今、自家用車で東京―名古屋間を移動するなら、実は昼間のほうが断然速い。89km/hのトラックと91km/hのトラックが演じる抜かし合いを、延々と待ち続けざるをえない夜の東名高速は、もはや惨状という表現が似つかわしい。
 
自動運転の電気自動車を待つまでもなく、せっかく全国に広がる鉄道網がありながら、なぜ非効率な内燃機関を持つトラックが中距離輸送の主役であり続けているのか。さらに保冷車はともかくとして、空調のためだけにサービスエリアでアイドリングを続けるトラック群。一部で動きが始まっているという話も聞くが、プリウスに採用されている電動エアコンの技術を早急にトラックに転用できないものか。高圧の電源がトラックにない? できるでしょ、そのくらい。
 
そしてサービスエリアで充電できるようなインフラを整えれば、プラグイン・ハイブリッドカーや電気自動車にも使えるじゃないか。

名神なんかもっと酷いよ。 トラックは基本的に追い越し禁止にすればいいのにね。