トヨタが業績上方修正も、1QTRは1948億円の営業赤字

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トヨタが業績上方修正、先行き読めず通期は小幅(ロイター) - Yahoo!ニュース

4─9月期の業績予想は営業赤字を6000億円から4000億円に、10年3月期は営業赤字を8500億円から7500億円に圧縮した。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト24人の通期営業損益の予測平均値は4714億円の赤字だった。(中略)
 
一方、通期の為替前提はドル/円を95円から92円に変更した。(中略)
 
併せて発表した09年4―6月営業損益は1948億円の赤字だった。販売減と円高で、前年同期の4125億円の黒字から赤字転落した。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト5人の予測平均値は3256億円の赤字だった。

1QTRで約2000億円、上期で4000億円の赤字予想なので、2QTRも2000億円の営業赤字で変わらず?

決算要旨を読むと、地域セグメントでは実は日本の営業赤字がダントツで2120億円なんですよね。 意外なことに、北米の赤字は37億円しかありません。 欧州は204億円の赤字です。 アジアは269億円、その他地域が174億円の黒字です。 減収幅は、どの地域も40%前後です。

日本の赤字が膨らんでいるのは、日本が減産を引き受けて、輸出が減ったからでしょう。 高コストの工場を遊ばせてたら、そりゃ赤字になるというものです。

希望的に考えるなら、2QTRで1000億円くらいの赤字になって、3QTRでトントン。 通期では2000億円台の営業赤字なら万々歳です。


NIKKEI NET(日経ネット):トヨタの10年3月期、最終赤字1000億円縮小 4500億円の見通し

トヨタ自動車は4日、2010年3月期の連結最終損益(米国会計基準)が4500億円の赤字(前期は4369億円の赤字)になる見通しだと発表した。従来予想に比べ赤字幅が1000億円縮小する。

もっとも今の自動車市場は、強心剤とバイアグラで無理やり元気にしているので、いつ腹上死するとも限りません。 楽観は禁物でしょう。

ところで、

NIKKEI NET(日経ネット):プリウス販売集中「収益への影響心配ない」 トヨタ専務

トヨタ自動車の伊地知隆彦専務は4日、決算発表の記者会見で、新車販売が新型ハイブリッド車「プリウス」に集中していることが収益に悪影響を与えるのではとの質問に、「現行のハイブリッドシステムは前の世代よりも30%の原価低減ができており、収益への影響は心配ない」と強調した。

あー、いや、そういう意味ではないと思いますよ。 プリウスは梅じゃなくて松とか竹の上位グレードが売れている訳だし。
プリウスが、クラウンやマークX、カローラなど他の車種の需要を喰ってしまってるんじゃないか?という懸念だと思うのですが。