レクサスHS250h“バージョンL”(FF/CVT)【短評】
HS250hはそういう目で選ぶべきクルマではない。燃費でプリウスより3割劣るかわりに、HSにはプリウスよりはっきりと強力な動力性能と重厚で滑らかな乗り心地がある。プリウスより200万円以上も高い価格は、コストのかかったインテリア、ショーファーカーとしても十分な広さと健康的な着座姿勢の後席空間、そしてもちろん「レクサス」という名前とサービスへの対価と考えるべきである
それにしても、プリウスというのは罪つくりなクルマである。どんなクルマであっても、プリウスという怪物と比較したとたん、このように無味乾燥で冷めた見方になってしまう。しかし、HS250hの燃費は同クラスの2.5リッター級と比較すると平均して5割(!)くらいは優秀だし、しかも燃料はレギュラー指定。昨今のエコカー減税も含めれば、高級Dセグメントのライバルたちに対する経済性の優位は絶大だ。プリウスより先に発売されていれば、あるいは今回のバカみたいな景気後退がなければ、HS250hだって十二分に衝撃作となったはずなのに。
ハイブリッドというだけで、同クラスのクルマではなくプリウスとの比較になっちゃうんですよね。
カムリ・ハイブリッドを国内発売するとしたら、どんな値付けになるんでしょうね? 2.4Lのカムリが250~347万円なんで、300万円くらいかな。
とりあえず出だしは好調のようです。
トヨタ、レクサス「HS250h」の受注8600台に|GAZOO.com
トヨタ自動車が7月14日に発売したレクサスブランド初のハイブリッド専用車「HS250h」の累計受注台数が、発売時点の受注台数3千台の3倍近い8600台に達した。同モデルの国内の月間販売計画は500台で、発売後1カ月足らずで受注が17倍に達したことになる。
新型「プリウス」の工場出荷が4月以降にずれ込み、来年3月末の補助金制度の期限に間に合わない可能性が出てきている。このためプリウス検討客の一部がHS250hに移行していると見られる。同モデルは、今注文すると工場出荷が年内から年明けになる見通し。
生産を担当する子会社のトヨタ自動車九州(須藤誠一社長、福岡県若宮市)では、残業などで受注増に対応するとしている。
問題はニッケル水素電池の供給ですね。