【時代のリーダー】原田 泳幸・日本マクドナルドホールディングスCEO(最高経営責任者):日経ビジネスオンライン
2004年、西新宿の本社は大混乱を来した。原田が経営の手綱を握って早々に、組織改変の大ナタを振るったためだ。
全国を5つの地区に分けていた「地区本部」を解体し、組織をフラット化させた。全員の役職を解き、新たな仕事を与えた。誰1人として、それまでと同じ仕事を与えられた者はなかった。(中略)
「組織を変える」と宣言してから、実際の人事異動までに要した時間はわずか3日間。つまり、日本マクドナルドという会社は、3夜にして日本企業から無理やり「グローバル企業」へと変貌させられたのだ。
必ずしも米国流、グローバル政策が正しいとは思わないけど、原田氏就任以後のマクドナルドのCMは、一貫したメッセージを発信していると思うね。 藤田氏が引退したあとに、米国人が舵取りした時代のCMは、海外のをそのまま持ってきただけで酷かったもの。
アップルでもそうだったけど、原田氏はブランド価値向上に本当に長けているんだろうね。 トヨタは即刻スカウトして、レクサス担当にするべきだと思う。
もちろん、どんなにビジョンが優れていても、最終的には実行力です。
QSCの「土台」がなければ、どれだけ価格を落としても「客数」は伸ばせなかった。100円マックによる顧客増の背景があればこそ、「客単価」を上げる戦略的メニューが投入できた。
原田はこの一連の流れを、驚くべきことに、2004年、赤いバスのイラストの前で社員たちに覚悟を問うた社内イベント「マクドナルド・ルネサンス」で既に社内に示しているのだ。
では、5年前に原田が立案した時点で計画は無謬だったのか。そう理解するよりも、原田の有無を言わさぬ実行力が自らの計画を無謬にし続けた、と理解した方が恐らく正解に近い。(中略)
原田をよく知る人は異口同音だ。「諦めない。絶対にやり抜く。その迫力たるや凄まじい」。
物事が計画通りにうまく運ぶなんてあり得ない訳で、遅れそうになったり未達成になりそうだったりした時に、いかに挽回するかに掛かっています。