技術者の良心がイノベーションを阻む

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技術者の良心がイノベーションを阻む - クルマ - Tech-On!

この電動2輪車の延長線上にある乗り物として、軽自動車よりも小さい車体で2~4人乗りの簡素な小型EVの開発が中国では活発化しています。先ほどの電動2輪車と同様に従来技術である鉛バッテリを搭載し、最高時速は50km程度、航続距離も100km以下と、ガソリン自動車に比べれば性能ははるかに劣りますが、価格も20~30万円とはるかに低い水準を目指しているようです。 (中略)
 
こうした小型EVが今後、中国やインドの低所得者層に爆発的に普及する可能性は否定できません。しかし、日本の自動車メーカーがこうした市場に参入することは難しいでしょう。安全性や乗り心地、操縦安定性が今のクルマに劣るような商品を出すことは、日本のメーカーの品質基準からいっても、エンジニアの良心から考えても、許されないことだからです。

以前に「イノベーションのジレンマ」という記事を取り上げましたが、同じことですね。
すでにブランドを築き上げた企業にとっては、評判を落とすかもしれない製品を出すのは勇気が必要です。
よって、子会社による別ブランドという形で、廉価版を出す方向になるのでしょう。 あるいはホンダのように、競争相手(コピー製品を作る会社)を内に取り込むとか。