米IIHS、2010年「TOP SAFTY PICK」を発表

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IIHS、乗用車とSUVの合計27モデルが2010年「TOP SAFTY PICK」を獲得 - クルマ - Tech-On!

米保険業界の非営利団体であるIIHS(Insurance Institute for Highway Safety)は、2010年モデルの「TOP SAFETY PICK」獲得車を発表した。獲得車は、乗用車が19車種、SUVが8車種の合計27車種。今回の試験からTOP SAFTY PICKを獲得するための基準を強化し、横転時の室内空間を確保するのに必要なルーフ強度評価を取り入れた。IIHSの試験では、連邦安全基準に定められるルーフ強度の2倍の強さがなくては「G(Good:優れている)」評価を得られないという。
 
TOP SAFTY PICK 2009の獲得車は94車種だったが、基準強化で27車種に減った。富士重工は、米国で販売している5車種がすべてTOP SAFETY PICK 2010を獲得した。そのほかのメーカーでは、スウェーデンVolvo社が4車種、米Chrysler社が4車種、ドイツVolkswagen社が4車種、米GM社が2車種、米Ford Motor社が2車種、ホンダが2車種、ドイツAudi社とドイツDaimler社Mercedes-Benz部門、日産自動車、韓国Kia Motors社、がそれぞれ1車種ずつとなった。

こういう安全度の格付けは、自動車メーカーが対策してくる(もちろん良いことですが)ので、改定していかないと差がつかなくなってきます。

とはいえ「連邦安全基準の2倍の強度」のルーフが必要というのは、妥当なのかなとも思います。 もしそうなら、連邦安全基準を改定するべきでしょうね。

トヨタ反論、米国IIHSの安全性評価に | レスポンス自動車ニュース(Response.jp)

今回、トヨタが選ばれなかった最大の理由とされるのが、IIHSが今年から開始したルーフ強度テストだ。IIHSは今年3月、横転事故を想定したルーフ強度テストを安全性の判定基準に追加すると発表。テストは鉄板を一定の速度で運転席側ボディサイド上部にぶつけ、車両重量の何倍の荷重にルーフが耐えたかを示す「ストレングス・トゥ・ウェイトレシオ」という方式で安全性を判定する。
 
ストレングス・トゥ・ウェイトレシオは、GOOD(優)評価が4以上、ACCEPTABLE(良)評価が3.25以上、MARGINAL(可)評価が 2.5以上、POOR(不可)評価が2.5以下。現在、米国政府が定めているストレングス・トゥ・ウェイトレシオは1.5以上だが、IIHSの判定基準はそれを上回るものだ。
 
このルーフ強度テストにおいて、トヨタ車の評価が低かったことが、今回の結果につながったと見られる。しかし、トヨタは「IIHSはトヨタ車38車種のうち、『カムリ』『RAV4』『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』)の3車種でしか、ルーフ強度テストを実施していない」と説明。IIHSのトップセーフティピックの選考方法に疑問を投げかけ、「今回のIIHSのリストは、ひとつの結果に過ぎない」との声明を発表している。
 
確かにIIHSのテスト結果には、首をかしげるものもある。例えば、今年6月に公表した小型車の修理費用に関するテストでは、SUVのようなバンパー位置の高い車を想定したバリアに小型車をぶつけ、「トヨタヤリス(ヴィッツ)とホンダ『フィット』のバンパーは、本来の機能を発揮しておらず、修理費用が高く付く」と結論。また、7月に行った小型2ドアクーペ3台の衝突テストでは、前面・側面・後方の3テストを受けたトヨタのサイオン『tC』よりも、前面・側面の2テストのみのGMシボレー『コバルト』を高評価とした。「コバルトのテストは後で行う」というのがIIHSの説明だった。

そりゃ確かにおかしな話だね。 まあ、アメリカらしいといえばそれまでだけど。