貧困を再生産しているのは、「底辺高校」ではなく「家庭」

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底辺高校:「貧困」を再生産 中退率高く、「福祉と連携を」 埼玉で元教諭、調査 - 毎日jp(毎日新聞)

埼玉県の元高校教諭で大学非常勤講師の青砥さんは08年夏、147ある埼玉の県立高を入試合格者の平均点で分類し、成績上位の進学校「G1」から下位校の「G5」まで5グループに分けた。04年度の新入生のうち卒業までに退学した生徒の割合は、G1=2%▽G2=3%▽G3=8%▽G4=20%▽G5=33%と、成績が下位になるほど高くなった。授業料減免を受ける生徒の割合も同じ傾向で、G5(19%)はG1(3%)の6倍以上に上った。(中略)
 
青砥さんは全国的にみて中退率の高い大阪府でも元生徒への聞き取りを実施。その結果、多くの子が中退後に希望する仕事や条件の良い職に就けず、高卒資格の必要性を感じていることが分かった。簡単な計算に加え歯磨きなどの基本的な生活習慣も知らずに育った子や、シングルマザーになった子もいたが、その多くは親が生活苦に陥り、子どもを支える能力や意欲のない家庭で育っていた。

もう25年以上も前になりますから、全然参考にもなりませんが、自分が高校受験した頃は一部の私立進学校を除けば、公立高の方が私立高よりもレベルは高かったです。

下関でいうと西高が一番で、次が長府高だったかな? そして大半の子が滑り止めに受けるのが私立早鞆高という感じでした。 今は制服もかわいくなって、校風も改善されたようですが、当時の早鞆高はドイヒーでした。
今は公立高の地盤沈下が進んで、レベルの高い大学へ進学志望の子は私立高に行くみたいですね。

自分のところは母子家庭でしたし、収入も母のパートと父の遺した年金くらいしかありません。 私立高に行く余裕なんてないので、滑り止めは下関工でした。 グレたりバカになる余裕はなかったです。 かといって、大学に行くお金も意欲もなかったのですが。

幸い国立高専に行けたので、授業料は全額免除してもらえました。 今の自分があるのは、国のおかげですね。 感謝しています。


教育とか犯罪などに顕著に現れていますが、元をただせば日本国民の人間としてのレベルが、代を経るごとに低下しているということなのだと思います。 バカな親がバカな教育・しつけをして、よりバカな子が育つ。 その繰り返しです。
自分自身、親に比べて品性、知性でマシになっているかと問われると、恥ずかしながら「イエス」とは言えません。

加工機械(マザー・マシン)の精度よりも、それで加工されて作られる機械の精度が下がるのと同じです。 負のスパイラルですね。
実際の加工の現場では、操作する人間が誤差をフィードバックして補うことで、マザー・マシンの精度を超えた加工を行うことが可能なんですが。

機械と違って、子供は自分で学習していくことができます。
大事なのは「他山の石」というか、ダメ人間とはどういうものかちゃんと教えて、「ああならない為にはどうすればいいか」を考えさせることでしょう。


誰に教わった訳でもないですが、小学校に上がる前から3つの恐怖がありました。

1つは津波。 実家が海から50mくらいのところにあったので。

2つめは徴兵。 NHKの朝ドラ(当時は主人公の旦那が戦争に行くという話が多かった)の影響ですね。 理系を志したのは、技術者になれば戦争になっても前線へ行かなくて済むかも、と思ったからです。

3つめが「乞食(当時はホームレスなんて言葉はなかった)になったらどうしよう!?」というものでした。 当時、下関駅前の地下道とかに、空き缶置いて恵んでもらう人がいたんです。
そういう人の前を通る度に、ちゃんと就職して手に職をつけて、住む所に困らないようにしなければならないと思っていました。


「三つ子の魂、百まで」と言いますが、幼児期の影響は本当に大きいと思います。
今は親がダメ人間のことが多いので、小学校低学年までの間に、学校でしっかり教えていくべきだと思います。