企業が性格を知りたがるのはなぜか?

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Business Media 誠:企業は性格で人を採用するべきか?

例えば「キレやすい」という言葉があります。これは性格ではありません。「キレやすい性格」という言葉はありますが、キレやすい行動は治るので「治らない性格ではない」のです。キレてしまうのは感情能力の問題です。どこかその人なりに、キレるに至った動機(センサー)があるはずです。そのセンサーがたくさんあって敏感であれば、すぐに怒りMAXに達してキレるという行動に表れるのでしょう。
 
また「頼まれると断れない性格」という言葉もあります。人から物事を頼まれると断れなくて、ついつい抱え込んで爆発をしてしまう人がいます。でも、頼まれたことを断るには、技術も必要です。性格的なものがまったく含まれないわけではありませんが、頼まれても断ることは訓練でできます。ですから、これも性格ではありません。
 
「性格は変わらないもの」という認識は一般的ですが、ほとんどのものは感情であり常に変化します。常に変化している感情ですから、行動を変えていくことによって感情の表れ方もどんどん変化していきます。感情の状態が習慣化され、常に同じ反応をしてしまうようになってくると性格と呼ばれてしまうこともあります。

芸能人やスポーツ選手のように、他に代え難い技能を有しているなら話は別ですが、入社試験のように「どんぐりの背比べ」の中で消去法で選ばざるをえないなら、人間的に問題が少なそうに見える人を採用するのが当たり前でしょう。
それが性格なのか感情能力なのかは、どうでもいいことです。

そもそも人間というのは、「自分という現象の積み重ね」で成り立っているのです。 入社してから、会社生活に適応できるようにしつけなければならない人よりは、あらかじめ訓練ができている人の方が都合がよいですからね。

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「人間というのはおもしろいもので、『あの人は知性的だけど、性格が良くない』というふうに知性と性格に分けて捉えようとします」
 
と、佐藤教授は指摘する。
 
では、他人はどこを見てそういう判断をするのか。
 
「人間は、神経症性、外向性、開放性、協調性、誠実性という5つの基本的な要素を持っていて、それぞれの強弱は人によって違います。そのバランスで知性や性格などを判断されやすいのです」

自分のダメなところって、ちゃんと分かってるんですよ。 でも直そうと思って直るなら苦労はしないです。
行動を正せば、性格が変わるらしいですけどね... 40過ぎると億劫で。

若い人は頑張ってね。