マツダ、次世代DE NOX処理なしで排ガス規制対応|GAZOO.com
SKY―Dのコンセプトが多くのDEと異なるのは、燃焼効率が最も高められる上死点で圧縮着火が始まる(TDC燃焼)ようにした点。TDC燃焼は高温でNOXが発生しやすいとされてきたが、工夫も施してNOX後処理装置を省いた。ユーロ5排気ガス規制に対応するという。備える後処理装置はDPFのみ。
直噴のピエゾインジェクターや2ステージターボチャージャーなどを採用しているが、特別な機構は用いていない。ガソリンエンジン並みに下げたという機械抵抗は、ブロックやクランク、ピストンなどエンジン本体を新設計して、オイルの流れを改善する地道なものだ。目立たない改良の中でも重要なのは、圧縮比の低い設定でうまく燃料と空気を混ぜる燃焼室形状だ。これにより噴射回数を減らしている。シリンダー内を可視化した試験エンジンを用いて、探り当てた形状は「一見すると特徴はないようだが、ピストン上部のくぼみが若干浅めなのがポイント」(マツダ)。シリンダー内の圧力や温度、燃料噴射率を最適化し、熱効率が最も良いタイミングで燃焼を開始しできるように、十分に混ざる時間をとった。これによって圧縮比の低下と燃焼効率の向上を両立。ブロックなどの重量物を軽量化でき、重量は「マツダスピードアクセラ」などに搭載する2・3リットルガソリンターボエンジンと同等に抑えた。マツダによると現在このコンセプトを採用しているDEを発表しているのは同社のみという。
価格はNOX後処理装置を省いたことで「90年代に設定されていたガソリンエンジンとDEの差ぐらい」(マツダ)に抑えたという。当時、多くの車種で価格差が20~30万円程度に収まっていたことから、ガソリン搭載グレードとの価格差は他のDEに比べ大幅に小さい。国内では12年に導入する。
本当なら画期的ですね。 ただ本当にいいことづくめでトレードオフがないのかどうか。 メルセデスベンツなど欧州勢は尿素還元しかないと思っているようですが。
市場投入が楽しみですね。