Business Media 誠:吉田典史の時事日想:年収500万円で終わらないためには、どうすればいいのか
つまり、初級、中級、上級という構造が、以前のようにキャリアパスとしてつながっていないのです。上級な仕事以外は、仕組み化されたりアウトソースされたりしているわけです」
そして今後、ホワイトカラーは2極化していくと説く。
「この動きは早いスピードで、まさに加速度的に進んでいます。今後は、より高いパフォーマンス(実績など)を出すことができる人と、そうでない人とにハッキリと分けられていくでしょう。
前者になる人は、激しい競争により一段とその数は絞られるはずです。後者になる人は、主に単純労働をしていくようになります。これがアウトソーシングされたり、契約社員やパート、派遣社員などに託されることになるのです」
サラリーマンが気楽な稼業だったのが、とうの昔に終わっているのは理解していますが、それでも大変な世の中ですね。 これから社会に出て行く若者が可愛そうになってきます。
かと思うと、こういう現象もあるようです。
「暇つぶしです」
なんと彼らの多くは、働く理由を「暇つぶし」と言い切ったのだ。(中略)
念のため断わっておくが、これらは1つの企業に勤める社員から聞いたものでもないし、特定の会合に集まった社員から出てきたものでもない。今年に入って私が数回行ったインタビューや講義、あるいは講演会に参加した若手社員にランダムに聞いた中で返ってきた意見である。(中略)
相手が好きで好きで「ずっと一緒にいたい!」と結婚したわけでもなければ、相手が好きで好きで「幸せにしたい!」と思ったから結婚したわけでもない。たまたま相手が「結婚してもいいよ」と言ってくれたから一緒にいるだけ。たまたま相手が「入社していいよ」と言ってくれたから入社しただけ。ゴールは結婚。ゴールは就職。
何のために働くのかって? えっ、それって意味不明。何のことですか? というのが、「暇つぶし」発言の真理なのだろう。
まあ、ボンクラが多くなればなるほど、頭のいい人にとってはライバルが少なくなるのでしょうが、社会全体で考えると階層間の格差の拡大や固定化などの問題が起きて、社会の活力がなくなるなどの弊害が起こるのでしょうね。
でも考えようによっては人生自体が暇つぶしな訳で、ある意味で「真理」ではあると思います。 問題は、どうヒマをつぶすか。 なるべく楽しくヒマをつぶしたいですね。