連載「次なる飛躍へ メーカー各社の戦略」(2)日産自動車 |GAZOO.com
今年は、もう一つの“戦略車”も姿を現す。新開発のVプラットホームを使ったグローバル小型車だ。新興国部品の調達率を極限まで高め、タイやメキシコ、中国、インドなど5カ国で組み立てる。販売計画は世界中で年間100万台以上。日本でもタイ製の第1弾が次期「マーチ」として売られる予定だ。
日本で車両を開発し、生産技術を磨き上げてから海外へ移す―Vプラットホーム車はこうした定石を破った。もっとも、日産は中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)で立ち上げた多目的車「リヴィナ」でこうした事例を経験済み。生産国には日本から応援要員も送り込み、Vプラットホーム車の成功に万全を期す。志賀COOは「日本からまず立ち上げないと良い品質のモノが作れないというのであれば、円高で苦しくなってくる。これが成功すると戦略の手の内が広がる」と期待する。
もはや日本は「マザー工場」ですらなくなるということですね。 マジで二輪で今起こっていることが、四輪でも現実化しつつあるということなのでしょう。