プランBの潮時

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千波万波:「プランB」の潮時=潮田道夫 - 毎日jp(毎日新聞)

「プランB」とは最初のプランAがダメだったときの代替案のことである。非常事態の収拾策ということになる。
 
コペンハーゲンの国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)の失敗をうけ、英サッチャー政権当時の蔵相、ローソン氏が「プランBの潮時」と題する一文をウォールストリート・ジャーナルに寄稿している。
 
中国など途上国が先進国の要求をのむことはありえない。来年のCOPメキシコ会議も失敗するだろう。こういう会議はやるだけムダ。気温上昇を前提にその現実への適応策=「プランB」の協議を開始するのが現実的だ、と言うのだ。
 
例えば、温暖化で水没しそうな途上国に具体的に何をしてやるべきなのか。あるいは、地球工学(ジオエンジニアリング)で地球を冷やす実験を始めてはどうか。温室効果ガスの排出規制より、こうした直接手段の方がずっと安上がりだ、と。
 
いくらなんでもあきらめが早過ぎる。また、地球工学も危険極まりない。しかし、最終的には、ローソン氏のいう通りになっていくのではないか。

確かに、そうかもしれないね。

正確にはプランBとは違うかもしれませんが、CO2の発生を抑えるのではなく、大気中に開放されるのを防ぐCCSという技術もあります。

夢を紡ぐ:地球に優しい新技術/4 CCS(CO2の分離回収) - 毎日jp(毎日新聞)

天然ガスを燃やす南港発電所(大阪市)の煙突から、白い煙が立ち上る。「これが、二酸化炭素(CO2)を取り出せる『KS-1』です」と八木靖幸さん。発電所に隣接する実証実験プラントに備え付けの蛇口をひねると、黄色い液体がフラスコに注がれた。工場などの排ガスからCO2を9割回収できる化学吸収液だ。
 
関電は90年、全国に先駆けてCO2分離・回収技術の研究を三菱重工業と始めた。火力発電所が出すCO2の削減技術開発が急務との判断だった。
 
排ガスのCO2を回収する方法は複数ある。着目したのは、低温でCO2と結合し、高温で分離する性質を持つ、弱アルカリ性のアミン系水溶液を使う化学吸収法。発電所の排ガスを回収施設のタンクに引き入れ、40度で液体を振りかけCO2を吸着する。次に別のタンクで蒸気を使って120度に熱し、CO2を分離・回収する。

太陽光など、再生可能エネルギーで発電するのがベストではありますが、現実問題として火力発電所からでるCO2を回収するのも立派な温暖化対策です。