2012年のEVは、航続距離が270Kmに

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【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】 パナソニック エナジー社、野口直人社長インタビュー ~リチウムイオン電池は、これからノートPC以外にも用途が広がる

EVによって、自動車産業への参入障壁が下がりますし、自動車やバイクの領域でも新たなコンセプトのものが登場することになるでしょう。4.0Ahのリチウムイオン電池と新たなモジュールを14個利用すれば、航続距離は現在の2.9Ah電池を搭載したモジュールに比べて、35%も向上した270Kmまで延長できますし、同じエネルギー量とすれば、電池モジュールは20並列7直列の140本構成から、15並列7直列の105本で済み、これを14個搭載した場合、搭載スペースは67Lぐらいまで小型化、軽量化ができる。これは一般的な車のガソリンタンクと同じ大きさで、いよいよ実用化が見えてきたともいえます。(中略)
 
いずれにしろ、重要なのは、これまでの延長線上の発想だけではビジネスが拡大しないという姿勢を持つことです。まさに非連続型のビジネススタイルを徹底しなければ成長がないビジネスです。具体的な内容はお話できませんが、先日もある米国の企業が、18650のリチウムイオン電池を40万セットも活用したいという提案があった。これも従来の発想では出てこない商談だった。

270Kmかあ。 エアコンとか使った実走行では200kmちょいになりそうですが、確かに少しEV時代が近づきそうですね。

ところで子会社化した三洋電機の扱いですが、

野口 1+1が2ではなく、将来に向けてそれ以上の価値を生み出せるようにしなくてはなりません。例えば、リチウムイオン電池では、三洋電機はトップシェアを誇っており、両社のシェアをあわせると35%程度のシェアになります。量の効果というものがあるが、それだけではなく、両社の技術を生かして、安全性、信頼性を高め、これをボリュームゾーンに展開するという「裏の競争力」を高めることもできると考えている。

技術開発は統合しないんですかね?

それとトヨタとの関係がどうなるのかも気になります。 いずれニッケル水素中心のパナソニックEVエナジートヨタに売り渡して、パナソニックはフリーハンドでLiイオン充電池ビジネスを展開したいんじゃないのかな?