鈴木修会長 「僕は二番底があると思う」

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
  • ハッシュタグ:

鳩山民主党政権も見放した?日の丸自動車 “デフレ”産業の袋小路と空洞化のホンネ ~各社首脳に聞く2010年以降の生きる道 | エコカー大戦争! | ダイヤモンド・オンライン

続いて、昨年の日本国内自動車販売台数を公表した。
 
四輪車が461万台。前年比90.7%で5年連続減少。二輪車が43万台。同76.3%で4年連続減少と厳しい数字となった。(中略)
 
2010年の見込みについては、為替の変動リスクがあり、経済状況の推移は楽観出来ないが、いわゆるエコカーなどの低炭素車への買い替え需要が期待できることから、四輪車が480万台、二輪車が40万台とした。

二輪は昨年よりさらに減るんですね。 いったいどこまで落ちるのやら。

で、鈴木修会長の2010年の景気の見通しなんですが、

「景気は良くなりませんよ。日本だけのこと考えて景気がどうこうではなく、地球規模で景気が良くならないと日本も良くならない。日本の立場で物事を判断せず、地球規模で考えると、今年の景気はあまり良くない。僕は二番底があるんじゃないかと思う」

とのこと。 でも、地球規模で考えてみると、景気もっとも落ち込んでいるのは日本なんじゃないかと思うのですが。

日産・志賀COOは、部品を含めた国内生産の維持について、こう言っています。

続いて、筆者がこう聞いた。「生産、製造について、(乾杯の際、自動車部品工業会の)信元会長も言われたように、今後自動車部品の海外生産が増える。御社は現在、中国の東風日産が業績好調、今後は海外拠点での現地調達率も上がる、またはタイから(2012年に次期マーチ相当の小型車の)完成車輸入が始まる。そうしたなか、部品の相互補完を含めて海外生産をどう考えているか?」
 
志賀氏「もう流れとしては止まらないと思う。ただし、我々は日本でモノを作る良さ、大切さを身に染みて分かっている。だから、どれだけ日本に残せるのか、逆に何を残さなければならないのか、開発と生産を含めてなにが海外で良いのか、を考えたい。自動車産業の過去事例を見ると、アメリカ企業も英国企業も、自社(のある)本国で輸出競争力を持った生産が出来なくなると、本国市場で徐々に衰退している。(そうしたことを教訓として)我々は本国市場を大切にして、本国で生産することを頑張っていきたい。 ただし、それをノスタルジックに頑張っても駄目で、本質的な競争力を持つよう社内的に努力、社外での調整をしている」
 
(会場内をさっと見渡しながら)志賀氏「これだけの多くの部品メーカーが支えてくれていることで、はじめて我々、組み立て産業が存在しており、我々は部品メーカーに対する責任がある。そうしたなかで、日本でのモノづくりをどうやって残していくべきか、日夜悩んでいる。グローバル化が進まなければ企業として成長はしない。そのなかで日本(国内での製造)をどれだけ大切に出来るのか、それは挑戦だと思い、従業員と一緒に頑張っているところだ」(中略)
 
このように志賀氏は「部品メーカーあっての組み立て産業」を強調するが、当の部品メーカー側は自らが置かれた厳しい現実の前に、将来の事業方向性を失っている。昨年暮れも押し迫ってから、トヨタが系列部品メーカーに対して、部品の納入価格を現行から30%程度引き下げる要望を出したことが新聞各紙で報じられたばかりだ。

ホンダはもう、「現在の円高状況では、期間従業員を雇ってまで日本で生産して輸出はしない」方針のようですが、トヨタも日産もそこまで割り切れてはいないように思います。