ホンダの今期営業益は10%増、原料高などで市場予測下回る(ロイター) - Yahoo!ニュース
ホンダ<7267.T>は28日、2011年3月期の連結営業利益が前年比10.0%増の4000億円になるとの見通しを発表した。
トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト19人の予測平均値4941億円を大幅に下回った。中国など新興国での四輪車・二輪車需要拡大が追い風となるが、主力市場である米国での競争激化や鋼材など原材料価格の高騰、日本をはじめ各国での販売支援策終了の影響などリスク要因も多数あり、小幅な増益見通しとなっている。
売上高は前年比8.9%増の9兆3400億円、当期利益は同26.7%増の3400億円をそれぞれ見込む。
11年3月期想定為替レートは1ドル90円、ユーロ120円。対ドルで3円、ユーロで10円とそれぞれ円高を見込む。年間配当は48円と前期38円から10円の増配となる見通し。四輪車販売計画は前期より22万3000台増加の361万5000台、二輪車販売計画は同73万6000台増加の1037万5000台を計画した。四輪車は日本と欧州で前期比販売台数が減るが、北米とアジアで増やす。
営業利益は前年比で362億円の改善を見込むが、内訳は売上増加などで1989億円のプラス要因があるもの、販管費が870億円、研究開発費367億円が増加するほか、為替が450億円の減益要因になる。
北米では韓国車も伸びていますからね。 以前のような金城湯池ではなくなっているのは確かです。
欧州ではマイナス覚悟でインセンティブに頼らない販売をしていますが、国内ではそうもいかないようで。
前期の決算は、先週流れた予想通りの結果になりました。
同時発表した10年3月期の営業利益は前年比91.8%増の3637億円になり、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト19人の予測平均値3617億円と同水準だった。
売上高は前期比14.3%減の8兆5791億円にとどまった。四輪車の北米や欧州などでの販売減が響いた。販管費や研究開発費の減少などコストダウン効果で増益を確保した。為替は対米ドルで1ドル93円と前期比8円の円高、対ユーロで1ユーロ130円と同12円の円高だった。
ホンダの決算内容についてコスモ証券・投資情報部副部長の清水三津雄氏は「11年3月期の予想数字だけみればサプライズはない。会社側も慎重な予想を出しているのだろう。ただ、想定レートが1ドル90円、1ユーロ120円と実勢レートに比べて若干のりしろを持たせてある点や、アジアでの成長戦略を打ち出している点などを考えると、期中に予想が上振れる可能性はある」とみている。
下方修正連発は避けたいでしょうからね。 条件が良ければ、連結営業利益が5000億円程度まで伸びても不思議はないです。
ホンダ近藤副社長「今期は四半期あたり利益1000億円のベース」(レスポンス) - Yahoo!ニュース
近藤広一副社長は、鋼材価格の値上がり等もあり「今期はとくに見通しが立てづらい」としたうえで「1ドル=90円レベルで、4輪を年間360万台販売できると四半期あたりの営業利益は1000億円くらい出せる体質になった。それをベースにした」と述べた。
以前のように為替が110円/ドルなんて水準は来ないでしょうし、モデルミックスも利幅の薄い小型車中心になっていますから、400万台に達したとしても1兆円には届かないでしょうね。
ホンダ「孤高」の強さ 営業益92%増 素早い危機対応(フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース
10年3月期の売上高は約14%減の8兆5791億円と減収だったにもかかわらず大幅な増益となったのは、販売管理費や研究開発費、生産コストなどの経費について、「相当切り詰めた」(近藤広一副社長)からだ。節減額は合わせて約6000億円に達する。
見逃せないのは、ホンダは08年末に急速な経営環境悪化を受けて、F1撤退▽高級車ブランド「アキュラ」の国内導入白紙▽次世代ディーゼル車の投入凍結▽高級スポーツ車「NSX」後継車の開発中止-などの対応策を次々と打ち出したことだ。経費を大きく削減すると同時に、ハイブリッド車(HV)などのエコカーに経営資源を集中させた。その象徴が、昨年2月に発売した最低価格200万円を切るHV「インサイト」だ。
「あのときF1撤退を決断して良かった」と、本当に思いますね。