輸出車が8割! 日産工場長の 「新型ものづくり、人づくり」 - PRESIDENT - プレジデント
「こういうときこそ最終的には人です。モチベーションや達成感を抱きながら、個人がいかに仕事に取り組むかが重要です。私は、日産の社員だけではなくサプライヤーの社員も含め、スピードと行動力を求めます。スピードという点では、30%のデータの精度と情報で方向を決め、60%でやるかやらないかを決める。80%まで上がったなら実行に移し、走りながら100%から120%までやれと。工場内ではそう指示しています」
日産栃木工場は勝ち進むため、円高に対応する思い切った原価低減策に打って出ている。
具体的には、Tier1(一次取引先)を中心とするサプライヤーの工場入りだ。つまり、栃木工場の建屋内に生産設備を移設して、サプライヤーが生産活動を始めているのである。2008年秋の金融危機を機に一部で開始され、本格的には09年度から始まっている。対象は約50社だが、数社が工場入りしている。
「サプライヤーパーク」の考え方は、もう10年以上前からありますが、日本メーカーで実践している例は少ないでしょうね。
もちろんロジスティックスや人件費の面でメリットはあるでしょうし、モジュールの大型化に対応する必要性も分かるんですが、それほど広まってないところをみると決定打というほどではないんじゃないでしょうか。