何にでも反対する人、常に悪い結果を予想する人、どんな場合にも自分の考えに固執し、頑として譲らない人。どの集団にも必ずそういう人たちがいるものだ。彼らさえいなかったら、変革計画はどんなにスムーズに進むことだろう。
変革の案がどれほどしっかり練り上げられていようと、管理職のなかから変革に抵抗する人が出るのを避けることはできない。組織の営みには抵抗勢力がつきものなのだから、むしろ彼らを受け入れ、彼らを動かすための計画を練って、逆に彼らを愛するほうが賢明だ。
抵抗勢力を「愛する」というのは突飛な考えに聞こえるかもしれないが、実は彼らは往々にしてすばらしい価値を持っているのであり、多くの企業がそれを引き出す手間をかけないだけなのだ。
自分のアイデアを、自分自身でチェックするには限界があります。
社会主義が資本主義を修正するのに役立ったのと同じように、ヌケモレやネガを検証するのに抵抗勢力の力を借りるというのは良いアイデアですね。