リーフの単位バッテリーコストは、i-MiEVの6割?

電気自動車の本格量産が始まる - 日経Automotive Technology - Tech-On!

i-MiEVとリーフで搭載する電池容量を比較すると前者は16kWh、後者は24kWhです。車両価格は前者が値下げして399万円、後者が日本で376万円であることから、電池の1kWh当たりの価格はリーフのほうが大幅に安くできているといえそうです。i-MiEVは発売当初、車両価格の半分が電池代としており、これを単純に両車に当てはめた場合、1KWh当たりの価格はi-MiEVが12.5万円、リーフが7.8万円と大きな差が付いています(あくまでも試算です)。
 
電気自動車の価格に占める電池の割合は依然として大きく、今後登場する電気自動車が価格競争力を持つためには、このリーフの1kWh当たり単価を下回れるような電池価格を実現する必要があると言えそうです。

大雑把というにも度が過ぎるくらいの試算ですが、車格の違いや既存車流用/専用設計の違いを加味しても、リーフのバッテリーの方が安いのだろうとは思います。

三菱自も、手をこまねいているわけではないようです。

三菱自動車 1年以内にアイ・ミーブ用電池パック工場を2直化|GAZOO.com

三菱自動車は、電気自動車(EV)「i―MiEV(アイ・ミーブ)」用の電池パックの増産に向けた検討を始めた。岡山県にある工場で6月から電池パックの内製を開始するが、稼働から1年以内をめどに同工場の稼働態勢を2直化する。アイ・ミーブの販売が好調なことに加え、同車に搭載するリチウムイオン電池の増産対応が整うことに伴う措置。これにより電池パックの生産量は日産10台から2倍以上に拡大することになる。
 
三菱自は現在、アイ・ミーブ用の電池パックを、同社など3社で出資する電池メーカーのリチウムエナジージャパン(LEJ、京都市南区)の草津工場(滋賀県草津市)から調達している。物流効率などの面で問題があったことから、三菱自は2009年3月に閉鎖した系列の三菱水島病院(倉敷市)の建物を一部改装、ここに電池パックの生産ライン設置を始めており、6月から内製により量産を始める予定だ。
 
一方、LEJでは6月から草津工場での電池生産を3倍規模に拡大。また、京都工場でも増産対応に着手しており、10年末までには、草津工場分と合わせて現在の8倍近くまで能力を引き上げる計画となっている。
 
三菱自は12年度におけるアイ・ミーブの年間生産台数を09年末に公表した年産3万台規模から同4万台規模へと上積みする予定となっている。電池パックの内製化と工場の2直化による増産態勢構築により、アイ・ミーブの生産効率を高めてコスト圧縮の実現を目指す。

大量生産でどこまでコストが下がるのか注目ですね。