イノベーション不全症候群

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「慢性疲労職場」が生まれ変わる仕かけ - PRESIDENT - プレジデント

製造業や、システム・インテグレーション分野のソフトウエア業で顕著なことですが、各社の悩みがまさにイノベーション不全症候群にかかっていること。カラカラの雑巾をさらに絞るように、生産性を極限まで高めたものの、国内、さらにはグローバルの競争は激しさを増すばかりで利益率は下がる一方です。多忙なのに儲からない、目の前の仕事をこなすのに精一杯で、イノベーションを考える暇も体力もない。
 
景気が悪くなれば時間に余裕ができて、少しは、イノベーションにつながる創造的な仕事に時間が割けるかな、と思っていたら、「残業禁止! 早く帰れ」という状態です。しかも、成果主義が徹底され、現場がタコツボ化し、誰もが上司と握った仕事しかやらない。こんな組織、事業に大きな未来はないでしょう。

それはウチの職場のことです。

そこで「イノベーション」を起こすべく、いろんな本を読んだり人の話を聞いたりしているわけです。
ただ「イノベーション」と言っても、他の人はあまりピンとこないようです。

賢明なる読者ならおわかりだと思います。私はイノベーションが起きない原因を、数の不足や質の悪さといったアイデアの問題や、目利きの不在、杜撰な選別プロセスといった体制の不備には求めません。なぜなら、ほんの些細なアイデアを眠らせずに次につなげられるか、という「行動」に着目するからです。(中略)
 
また、組織というものが役割やミッションだけで動くものと思い込んでいませんか。成功のセオリーは一種類だけだと思っていませんか。イノベーションや企業変革は選ばれたエリートの専売特許だと信じていたり、物事はいろいろな蓄積で動いていくものなのに、天才の閃きが大切なのであって、自分にはそんなものの欠片もないと諦めたりしていませんか。
 
いずれも間違っています。組織はたったひとりの熱意で動きますし、成功という山に登る道がいくつもあるのは歴史を紐解けばすぐにわかります。熱意と信念があって、やり方さえ工夫すれば、誰もが変革を起こすことができるのです。

自分の役割を限定的に捉える人が多いというのは実感します。 愚痴や文句は言うけれど、自分で改善しようとしない人たちです。
とりあえずは波風を立てて、彼らを眠りから覚まさせる必要がありますね。