手続き上は10月下旬まで補助金を申請できるものの、登録を9月末までに済ます必要があることを考えると、「7月から(プリウスなど)人気の高いハイブリッド車の補助金支給を前提にした受注は打ち止めになる」(トヨタ系ディーラー)。
自販連が集計する販売には登録時点の数字が反映されるので、10月頃までは見かけ上は好調が続くことになりそうだが、実質的な自動車販売が落ち込む「X デー」は、夏にも現実になろうとしているわけだ。
プリウスという、かつてのカローラを上回る“目玉商品”の販売が困難になることが現場に与える影響は、極めて大きい。(中略)
欧州では販売不振を受けて、多くの自動車メーカーが販売奨励金を積極投入する事態になった。
では、日本でもトヨタがプリウスの実売価格を下げるような値引き合戦が始まるのか。
あるトヨタグループの完成車メーカー幹部は「プリウスをあれだけ売っているのは、トヨタの『意地』でしかない」と話す。プリウスは、最新のハイブリッドシステムを搭載するだけでなく、ガソリンエンジンにも極めて高度な技術を使った、最先端の乗用車だ。
前出の幹部に言わせればプリウスは、「既に価格では相当無理をしている」。トヨタが値引き合戦の火蓋を切るわけにはいかないはずだという。
直接的な値引きはやりにくいので、特装車で対応することになるのではないかな? ホンダなんて既に連発してますからね。