【コラム】夢の電気自動車社会、その実現に立ちはだかる壁(ウォール・ストリート・ジャーナル) - Yahoo!ニュース
テスラが作成したIPO用の書類には、同社のビジネスリスクが長々と詳述されている。それを読めば、EV熱に浮かれた人たちも冷静になるだろう。テスラが挙げている懸念の1つは、米環境保護局(EPA)による走行距離の測定基準見直しの動きだ。
EPAは現在、EVが1回の充電で実際に走行できる距離について、より正確な数字が広告や宣伝に反映されるよう、新たな走行テスト方法の導入を検討している。走行距離の検証方法が変更されれば、EVメーカーによっては、現在公表中の走行距離の範囲を最大30%短くする必要が出てくる可能性がある。EPAは、新規制の制定についてはコメントしていない。
テスラの測定は甘いという話もチラホラ聞きますし、神経質になっているんでしょうね。
ベタープレイスのバッテリー交換事業についても言及しています。
アガシ氏によると、米国の主要交通ルートにベタープレイスのバッテリー充電・交換ステーションを設置するための費用は、50億ドル~100億ドル。これは「1週間分のガソリンコストに相当する」と同氏は言う。
では、なぜアガシ氏はそれを実行しないのか。同氏によると、米国でのステーション構築に向けて投資家に融資を打診したところ、「それなら、オランダでやってはどうか」と言われたという。オランダではガソリン代が米国の2、3倍もするため、EVに対する潜在需要が米国よりも高いのではないかというのが、その理由だ。
「原油依存からの脱却には、ガソリンよりも安くて、手軽に利用できるEVシステムの開発が必要だ。米国では、ベタープレイスのステーション構築に必要な費用は調達できない」と、アガシ氏は言う。
1バレル=150ドルくらいになってくれないと、採算が取れないのでしょう。
原油高騰が先か、リチウムイオン充電池の性能向上が先か。 燃料電池で一時もてはやされたバラード社と同じ運命を辿りそうですね。