ホンダは連結子会社5社とともに社員400人を9月から連結販売会社34社に新車セールスとして出向させることを決めた。販売会社への社員出向は1995年以来15年ぶり。出向期間は最長9年間と長期間になる。年間70万台を国内で安定的に販売する体制を構築し輸出の減少で大幅に減少した国内生産を販売で下支えする。円高による輸出の減少で自動車メーカーはものづくりの基盤である国内生産をどう維持するか課題になっている。同社は国内の連結事業体全体で販売を底上げし国内生産を支える。
9月1日に日本営業本部から70人、11月1日からは各製作所を含めたその他の部門や子会社から合計330人が出向する。3年ごとに本人の意向や希望を再確認する。対象者は年齢を45歳位までとした。ホンダ車の国内保有台数は950万台(2009年12月末)と毎年10万台程度増加している。代替需要や車検などサービス収益を確実に捕捉する必要があるため長期の出向期間を設定した。
ホンダ本体からは日本営業本部のほか、東京・青山の本社や各製作所などから出向する。子会社からは本田技術研究所やホンダエンジニアリング、ホンダアクセスなど5社から出向する。連結販売会社の新車セールスは10年6月末現在4100人で、今回の出向により1割増員になる。
同社は国内販売80万台を目指し1995年に1300人の社員を販売会社に出向させたことがある。今回はその3割にとどまる。非連結販社を含む新車セールスは02年の1万3100人から1万880人(2010年6月末)へ2割弱減少している。
同社の国内生産は輸出が好調だった05年~08年は126万~133万台レベルが続いたが09年は輸出の激減で84万台に減少した。09年度の単独業績は2期連続の営業赤字で10年度も営業赤字を予想している。
今回は「チャレンジ70」とは言わないみたいで。 こういう話題は、社長年央会見では出ないのね。
セールス要員数が減ったのは、ホンダカーズになって販売拠点を統廃合した影響もあるんじゃないのかな?
工場は期間を募集しているくらいで人が足りないわけで、CS本部とかが中心になるんじゃないかと思いますけどね。
前回の出向派遣も意味があったのか微妙、という評価だと思っていたんですが、性懲りも無く将来的に伸びが期待できないマーケットに戦力を投入するのは理解に苦しむところです。