インドネシア自動車市場、2010年はASEANトップに

インドネシア、走り出す車市場 販売台数、ASEANトップ視界 (フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース

インドネシアの自動車販売が好調だ。今年1~8月の国内新車販売台数(出荷ベース)は前年同期比69%増の50万7054台で、すでに昨年1年間の48万6000台を超え、通年で過去最高の70万台に達するとみられる。東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で、国内販売台数で後塵(こうじん)を拝していたタイ(1~8月で約48万台)とマレーシア(同約41万台)を上回る。堅調な経済成長と旺盛な消費意欲を背景に、ASEANナンバーワンの座が視野に入ってきた。
 
インドネシアの国内市場で圧倒的なシェアを誇るのは日本メーカー。上位10ブランドのうち1~8位を占め、日本車のシェアは約96%に達する。1970年代初頭から進出し、生産拠点を築いてきたことから、国民の日本車に対する信頼は高い。(中略)
 
ブランド別では、1977年に開発され、インドネシアの「国民車」とも言われたキジャン(現在はキジャン・イノーバ)を擁するトヨタがシェア37.6%でトップを独走し、2位は同グループのダイハツで15.0%。この2社で過半数を占める。
 
3位以下は、三菱自動車と三菱ふそうトラック・バスを合わせた三菱(シェア14.0%)、スズキ(同9.1%)、ホンダ(同8.1%)、日産(同4.9%)、いすゞ(同3.1%)、日野自動車(同2.9%)と続き、9位にようやく米国のフォード(同0.8%)が入り、韓国の起亜(同0.8%)が10位という具合だ。

インドネシアは天然ガス資源は豊富なんですが、隣のマレーシアとは違って原油はあまり採れません。 原油価格が高騰したときは、ガソリンも高くなってクルマがさっぱり売れなくなっていました。
リーマンショック後は原油価格が落ち着いたこともあって、滞っていた買い替え需要が動き出したのかもしれませんね。

ASEANの盟主を自負していたタイで、政治の混乱が経済にも悪影響を与えていることも、トップ交代の一因かもしれません。 でもマレーシアも頑張っているね。 もうちょっとでタイを抜けるかも。 販売金額ベースの市場規模は、もりかしたら上回っているかもしれません。

タイプ別で根強い人気を誇るのがミニバン。乗用車に高い税金をかけ、ミニバンを含む商用車は税金が低率だったという経緯もあり、ミニバンは市場全体の6割以上を占める。一方、セダンの需要は全体の5%前後にとどまっている。大家族主義の風潮が依然として強いことや、中流以上の家庭では運転手や家政婦を雇い、多人数での移動が多いという事情もミニバン人気を後押ししている。(中略)
 
また、ホンダが2004年に投入したジャズ(日本名・フィット)が火付け役となったハッチバック型の小型車が、都市部を中心とした若者のライフスタイルの変化にマッチし、一定の地位を獲得したのも近年の新しい傾向だ。

セダン人気が高いマレーシアと対照的に、ミニバン天国なのがインドネシアです。 前のモデルのCR-Vは、無理やり3列シートにして8人乗りにした仕様を現地生産していました。 日本で売ってるハイエースも、実はインドネシアからの輸入車ですしね。