次期通勤車両の選定

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エンジンを111ccに戻して以来、ジョルカブは日常の足として役割を果たしてくれています。
とはいえエンジンいじりも一周まわった感じで、もういいかなと思っています。 そろそろジョルカブは退役させて、新しい通勤車両を導入するときが来たようです。

条件は「ホンダの110cc~125ccの4stエンジン搭載車」です。
国内向け現行車種では、リードEX(110cc)、PCX(125cc)、スーパーカブ110、同PROの4機種になります。 100cc以上にすればエイプ100も入りますが、「最低でも110cc必要」というのがジョルカブを弄って得た結論です。

海外からの輸入車では、Wave110i、同AT、Wave125i、DREAM125、AIR BRADE(110cc)、Scoopy110i、icon(110cc)、CZ-i 110、Sonic125(以上、エンデュランス取り扱い)、CG125、PCX(NC125D)(以上、アトラス取り扱い)などがあります。

中古車なら選択肢は広がりますが、今さらスペイシー100や125を買ってもなと思います。 第一、今のジョルカブより遅い(スタートダッシュではスペイシー125に分がありますが)ので、ストレスが溜まるでしょう。

通勤や買い物の足なので、やはりバイクタイプよりはレッグシールドのあるスクーターやカブタイプの方がいいです。 ということで、CG125は脱落。

エンジンで分類すると、リードEXと同系列の水冷エンジンを積んでいるのが、AIR BRADE、Scoopy110i、icon になります。
スーパーカブ110と同系列(こちらは空冷)なのが、Wave110i、同AT(Vマチック化したもの)、CZ-i 110になります。 Wave125i とDREAM125は、同系列の空冷エンジンを積んでいます。
Sonic125とPCXは、それぞれ専用の水冷エンジンを積んでいます。


リードEXは価格も手頃なんですが、動力性能的には「可もなく不可もない」という印象です。 普段はクルマの後を大人しくついて走りますが、信号待ちから70km/hまでフル加速なんてときには、やはりもどかしさを感じると思います。

リードEXの最高出力は 6.6kW[9.0PS]/7,500rpm、最大トルクが9.3N・m[0.95kgf・m]/6,250rpm です。 ジョルカブは測ったことがありませんが、111ccで10PS以上は出ていると思います。 騒音規制や排ガス規制に縛られた市販モデルと比較するのはフェアではないですが、動力性能の必要条件として「10PS以上」というのを追加する必要がありそうです。

カブ110(最高出力6.0kW[8.2PS]/7,500rpm、最大トルク8.4N・m[0.86kgf・m]/5,500rpm)も脱落します。 カブ110より高性能というWave110iでも、リードEXと同程度のようです。
ボアアップキットを入れて125ccにするという手もありますが、また改造地獄に陥ってしまうのは目に見えていますので、ノーマルで必要充分な動力性能を確保したいところです。
ホイールをキャストに替えたりするのも楽しそうですけどね。


となると、結局は125ccフルスケールのWave125i か PCX かということになります。 
Wave125iのエンジン性能は未公表ですが、エンデュランスの性能特性表を見ると「カブ90(最高出力5.1kW [7.0PS]/7,000rpm、最大トルク7.7N・m [0.79kgf・m]/5,500rpm)の1.5倍」程度のようです。 少なくとも10PS以上はありそうです。
カブ vs スクーター、17インチ vs 14インチ、空冷 vs 水冷、チェーン駆動 vs Vベルト駆動 と、どこまでも対照的な両車の一騎打ちですね。


リヤシートの出来はWave125i に軍配が上がります。 PCXのリヤシートは薄くて後ろにいくに従って幅が狭くなっているので、座り心地は良くないようです。
後席に人を乗せる機会はほとんどないと思いますが、タイやマレーシアで Wave100 が大人2人で80km/h(平地)くらいで普通に走っているのを見ていると、ポテンシャルはあるのだなと思います。
そういう点でも標準でダブルシート仕様がないカブ110は脱落ですね。

収納は大きなメットインスペースのあるPCX有利(Wave125i にもシート下収納はある)ですが、PCXはリアボックスを付けると折角のシュッとしたデザインが崩れてしまいます。 その点、カブタイプの Wave125i はボックスを付けるのが当たり前なので、全く違和感がありません。

燃費が互角と仮定しても、燃料タンク容量はPCX:6.1L、Wave125i:3.8L と大差が付きます。 でもWave125iでもジョルカブ(4.2L)よりは燃費がいいでしょうから、給油のインターバルは現状と同じく週一で済むでしょう。

通勤は好天のときばかりではありません。 雨も降れば厳冬期もあります。 風防とハンドルカバーは不可欠です。
となるとカブタイプが有利ですね。 PCXのデザインに合う大きな風防はあるのかしらん?

PCXの14インチというホイールサイズには少々引っかかります。 少し前までは、リトルカブや郵政カブくらいしかなかったので、タイヤの選択肢が少ないんですよね。 これだけ PCX が売れたので、今後は増えてくるとは思いますが。
でも渋滞して停止している車列をクランク状に縫って走らざるを得ないようなときは、タイヤが小さい方が有利です(ホイールベースも関係しますが)。

Wave125iで気になるのが、今後のモデル寿命ですね。 生産量が多くて簡素な造りの100/新110ccエンジンに対して、125ccエンジンは凝った造りになっておりコストも高いはずです。
いつ新110ccエンジンベースの125cc版が出ても不思議はないです(新110ccエンジンはロングストロークなので、ボアを広げれば125cc化は容易)。

対してPCXはまだ出たばかり。 枯れてないので、リコールが出たりもしてますが、生産開始以来1年経ちますので、そろそろ落ち着くんじゃないかな?

Vベルト駆動の耐久性に不安(いきなり切れる)がありますが、ノーマルで乗る限りはそれほど心配しなくていいかなと思います。 むしろチェーンは伸びるしスプロケも減るので、メンテナンスの負担はかなりあります。 125ccって420チェーンだと限界で、チェーンが伸びるのが早いというのもあります。
剥き出しのジョルカブと違ってチェーンケースがある Wave125i だと、サビや汚れには有利ですが交換は面倒ですね。 PCXのベルト交換はバイク屋にお願いすることになるでしょうね。
ただチェーンには「2次減速比を調整できる」というメリットがあります。


以上のようなことを考えていくと、「本命: PCX、対抗: Wave125i、穴: Wave110i の125ccボアアップ」 というのが現時点での結論ですね。
今すぐ導入という訳ではないので、来春を目処に検討していきたいと思います。

余談ですが、タイ本国のPCX(NC125D)の方が速いらしくて、タイ仕様のドリブンフェイス(トルクカム)に交換するのが流行っている模様です。 カブ110(Wave110iのデチューン版)もそうですが、逆輸入が増えると「フルパワー仕様」を求める人が増えるかもしれませんね。