日本企業にあるチームの80%以上が機能していない:日経ビジネスオンライン
さらにセミナー参加者の皆さんにこんな問いかけをします。
「仮に皆さんが5人のチームだったとします。全員が持てる力を100%出している場合のパフォーマンスを5とします。直感的に、現在の皆さんのチームのパフォーマンスはいくつでしょうか」
皆、頑張っているから「5」ですか。(中略)
しかし、良く考えて欲しいのですが、そもそも「5」のパフォーマンスを得るためにチームを創るのでしょうか。違います。頭数分のパフォーマンスなら、チームを創る必然性はないのです。
ですから、頭数を越えるシナジー、つまり6以上のパフォーマンスを求めてチームを創り活動しているのです。
ごもっとも。 でも、頭数のパフォーマンスですら80%以上が達成出来ていないのだとしたら、それを超えるレベルだと90%以上はダメだということになりそうです。
でも複数人で分担して設計した経験では1+1=2にはならなくて、ルート2(1.4)程度にしかならないように感じました。
水平分業ではどうしても連絡調整のオーバーヘッドがあります。 個々人の能力に差があれば、生産ラインに1つでもタクトが長い工程があるとそこでライン全体のタクトが決まるように、集団全体の能力を制約する可能性もあります。
もう少し具体的にお話しすると、チームシナジーを生み出すため、つまり、チームビルディングをするため、リーダーが開発すべき知見や能力として
[1]「チームの成長プロセス」を熟知していること
[2]現在のチーム状況を洞察し、「チーム成長」のどの段階に位置付けられるか評価できること
[3]チームの成長段階に応じたファシリテーション(チーム促進のための支援的なリーダーシップ)ができること
[4]ファシリテーションを有効に行うためのリードマネジメント(パワーマネジメントの対極)の実践力と高い質問力を持つこと
[5]ポジティブな表現力(表情、言動、行動など)を持つこと
などがあり、このような知見と能力を持ったリーダーにしか真のチーム創りはできないのです。
否定はしませんし、自分も「そうできたらいいな」と思うんですが、それって「聖杯」じゃないかと思うんですがね。