グローバルの戦い方を知れば勝てるはずだ:日経ビジネスオンライン
原田 プレゼンする時は、先に自分のコミットメントを言わなければダメです。私がよく言うのは、「まず最初に自分のコミットメントを、怖れずに話してみろ。評価される時には、相手はいないことが多いぞ(笑)。心配するな」。これぐらい言いますよ。そうじゃないと、何をこの人がコミットしているか、分からないプレゼンがあるんです。状況説明とアクションプランだけで、ゴールもコミットも出てこない。
「今年はこういうことをやります。3%成長を図ります」というプレゼンではダメ。「Full potential opportunity」をまずきちんと伝えてほしい。最大の機会というのはどれだけあって、それに向かってどこをゴールとするのか。それを踏まえて、目の前、第一歩はどこまで行くのか。こういうふうに話をしないと。日本人は第一歩、第二歩は話すのですが、全体像が分からない時がよくあります。でも、こちらとしては、努力の美徳を聞きたいわけではない。
藤森 外国人が「日本の中でどんな好機があるのか」と尋ねた時、相手は大きな目で見たいと思っているのに、こっちが3%とか2%とか言ったら、もうそこで聞く気をなくされてしまうわけです。次元が違っていて、そのまま会話が終わってしまう。相手が何を期待しているかを考えて応対するのが基本だと思います。
我々はよく“Entitlement”(エンタイトルメント)と言うんです。これは先ほど原田さんがおっしゃっていた、「最大どこまで取れるのか」を意味します。このことをよく分かっていれば、「Full potential opportunity」を伝えようという発想になりますが、分からないと往々にして自分ができることだけを話してしまいがちです。
先日の記事の続きです。
いやー、仰るとおり。 お恥ずかしいです。