ホンダは今夏をめどに2輪車を生産する熊本製作所(熊本県大津町)を1直から2直操業に切り替える。同製作所の2直操業は2009年3月以来。車種構成を抜本的に見直し、排気量400cc以上の中・大型車の生産を拡大。
車種によっては輸入部品比率を40%程度に高める。年内に生産を始める中・大型の新モデルに合わせ期間従業員の雇用を再開して増員する。同製作所は国内や輸出先の欧米市場の需要が急減し、稼働率が5割前後にとどまっていた。生産量を前年比11%増の20万台に引き上げ、稼働率向上と収益改善を図る。
熊本製作所の最大生産能力は年36万台。08年秋のリーマン・ショック以降、日本、米国、欧州の需要が急減し、10年1―12月の生産台数は約18万台にとどまった。浜松製作所(浜松市中区)の2輪車生産を熊本製作所に移管・集約した09年3月以来の2直操業となる。
欧米需要が回復しない限り、生産量の回復は期待できないのでは?