トヨタ自動車は今夏にもインドの生産拠点で車両年産能力を現在比3割増の20万台に引き上げる。新開発の低価格小型車「エティオス」を組み立てるインド第2工場の年産能力を現在比5万台増の12万台とする。
投資額は数十億円と見られる。2010年12月にエティオスのセダンを発売したが、予想以上の受注に供給が追いつかず納期が長期化している。11年4月にはハッチバック車を発売、その後はディーゼル車の発売も控えており、ひっ迫感がさらに強まると判断。生産能力の増強に踏み切る。
トヨタが増強する第2工場は10年12月に稼働したばかり。予想を超えた受注量に応えるため、短期間での増強を決めた。同工場はもともと今後の設備増強を見据えたラインを構築しており、建屋の増築などは不要。今回の増強では、既存ラインに一部の設備を新たに導入する。第1工場は年産8万台を継続する。
「エティオス」の売れ行きを参考に、ホンダも塩漬けにしていた第二工場建設を再開するかもしれませんね。