Mobile World Congress 2011:NokiaにはAndroidの採用も持ちかけた――Google CEOのシュミット氏が明かす - ITmedia プロフェッショナル モバイル
質疑応答では、ほかにもいくつか興味深いトピックが取り上げられた。例えば先日発表されたばかりのMicrosoftとNokiaの提携について、同氏は「われわれとしてはAndroidを選んでほしかったが、彼ら(Nokia)はWindowsを選んだ。だが、われわれが交渉を行っていたのは事実であり、その道は今後も開かれている」と述べている。
GoogleもAndroidの採用をNokiaに持ちかけていたとなれば、NokiaがあえてWindows Phoneを選んだ理由が気になるところだ。この提携に関して業界では否定的な意見が多いとされているが、筆者が欧州通信キャリアらの話として聞いたところでは、キャリアやメーカーの多くが提携を歓迎しており、端末メーカー最大手のNokiaがモバイル市場の第3勢力として成長しつつあるMicrosoftと提携したことで、GoogleとAndroidへの一極集中を牽制できるといった狙いがあるという。
MicrosoftからNokiaに十億ドル規模の資金供与があったことはすでに報じられた通りだが、NokiaとしてもWindows Phoneにフォーカスすることで、ソフトウェアや周辺サービスの開発にかかるコストの大幅な削減が可能となり、Nokia本来の強みである端末やインタフェースの開発に集中できるようになるという。こうしたパワーバランス重視の戦略が根底にはあるようだ。
Nokiaの強みが「端末やインタフェース」と分かっているなら、Andriodを採用したからといって他社に埋没すると悲観する必要はないと思うんだけどな。
ちなみにマイクロソフトからの資金提供のソースはこちら。
NokiaのWindows Phone採用で、Microsoftが数十億ドルの資金提供 | 携帯 | マイコミジャーナル
スペインのバルセロナで開催されるMobile World Congress 2011 (MWC 2011)を直前に発表されたMicrosoftとNokiaによる電撃提携だが、これに関してMicrosoftが数十億ドル規模の支払いをNokiaに対して行うことになると、Nokia CEOのStephen Elop氏が公表した。米Associated Press(AP通信)が2月13日(現地時間)に報じている。(中略)
今回のElop氏の発言は、こうした批判をかわすためのコメントだとみられ、Microsoftとの提携が一定以上の効果を生み出すことを示したかったのだと考えられる。特にElop氏は元Microsoft幹部であり、一種の「トロイの木馬」としてNokiaのビジネスを破壊することが狙いだったとの思いが関係者には根強い。この提携が本当に効果を生み出すのか、流れの速いモバイル業界での結果は遠からず出るだろう。
HD DVDの件で、東芝がユニバーサルに資金提供して自陣営に引き込んだのを思い出しましたが、結局は流れには逆らえないものです。