自動車業界はまずいだろう

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学生とワイガヤ!ホンダ人気、復活す:日経ビジネスオンライン

「いやー、去年とか本当にまずかったですね。例えば、セミナーをやっても、そもそも人の入りが少ない。『こんなにも、みんな興味がないのか』という感じでしたね。
 
他社さんも一緒のパネルディスカッションに参加した時なんか、『自動車業界は先行き不安だと思う人、いますか?』と聞くと、会場にいる学生のうち3~4割は手を挙げる(笑)。自動車業界なりホンダなりを好きな人でさえ、『この業界は大丈夫なのか?』と。
 
そうなれば、元々自動車が好きでない、業界に興味のない人の目にはまったく入らない。恐らく、同業なら皆さん、同じ状況だったと思います」

でも自動車の場合、どんなに優秀でも興味のない人は入社しない方がいいんじゃないかとも思うけどね。

かつての重厚長大産業に対して、自動車や電機は新興産業だったのですが、いまやすっかりオールドエコノミーです。

「僕らは、製造業は日本経済のドライビングフォース(原動力)だと思っています。でも、学生ってなかなかそこまで客観的に物事を捉えられない。マスコミも『自動車業界の凋落』なんて、面白おかしく書くものだから、なおさらです(笑)。
 
そういう流れに対して、2012年度は『ちゃんと実態を見ようよ』との思いで発信し続けたわけです。我々の後ろには日本社会がある。その先には世界がある。そこで我々に何ができるのかと、最後に問いかける。
 
製造業は全体的に大変な状況ではあるんですけど、そこに仕事の醍醐味がある。そういった話もしています」

オイルショックや円高など、いままで何度も荒波を乗り越えてきた経験がありますから、斜陽産業と言われつつも技術革新をしながら自動車産業はやっていくのだと思いますよ。

「『内向き』というのは、ウチを志望する学生には当てはまらないですね。これだけグローバルに事業展開している会社なので、特に事務系に関しては、応募者の中にTOEIC900点以上の人がザラにいます。英語が得意でも、あまりメリットにならないほどです。
 
安定志向も、あまり感じないですけどね。『大企業だからホンダに入る』という人は、そんなにいない。安定志向を求めるなら、同じ自動車業界でもウチじゃなくて某社を選ぶでしょう(笑)」

そういうところは変わらないですね。