第425回:もしや物凄い追い風なのかも? 日産リーフ&太陽光発電で考えるクルマ自給自足生活
この数日間で痛感したのは、クルマはやっぱクルマ単体だけでは語れない……ってこと。乱発するガソリンスタンド渋滞をみれば分かるように、クルマはインフラあってのモノなわけですよ。当たり前の話。
ゼロヨン3秒台の「GT-R」だろうが、満タンでヘタすると1000km以上走れる「プリウス」だろうが、ガソリンを補給できなければ一瞬にして無用の長物となる。単なる置物になる。
ところがこの「リーフ」、いや「三菱i-MiEV」もそうだけど、ガソリンスタンドに頼らずとも走る。急速充電機も確かに欲しいけど、時間さえゆるせば自宅充電でOK。これって、物凄い魅力なわけですよ。ウチのマンションだと電源なくて無理! とかいうケースもあるけどね。
一方「今みたいな緊急事態、節電が求められるジャン! 不謹慎だよ!!」という声もあるのは重々承知してる。
違うんですね。不肖小沢が考えちゃったのはリーフと自家発電、つまり“太陽光発電”との組み合わせ。今、技術的進歩と同時に、補助金ばやりなこともあって、今まで200万円以上した2.5kW発電レベルのヤツが100万円台、それも100万円台前半レベルで付けられる。そうなると、自宅電源として10年前後で元が取れる可能性があるうえ、昼間、電気を使わない間に駐車中の電気自動車に直接充電できるとなると、メチャクチャ魅力的になってくる。
この人ほどノーテンキではないですが、自分も「どちらが有利なんだろう」と考えさせられました。
今はガソリンの供給不足で給油待ちの長い車列が続いていますが、埼玉でも閉店しているGSは減ってきているので、数日中には正常化するのではないでしょうか。
一方の電力不足ですが、根本的に解決するには発電所を2つ3つ建設する必要があります。
自分も太陽電池の設置を促進するべきだと思いますが、これまた需要をカバーするには10年くらいかかるでしょう。
一概にどちらがベストとは言えそうにありません。 現実的な解としては、面白みはないですがプラグインHVということになるんでしょう。
以上は被災地以外の場所でのことですが、被災地ではどうでしょうか? 電気の復旧とガソリン供給のどちらが早いか、これまた微妙なところです。
液体または気体燃料の利点はポータブルであることで、インフラがなくなってもある程度活動ができます。
50年後にはすべてのクルマがEVになっているかもしれませんが、そのときに今回のような災害がやってきたらどうなるのでしょうね?
ちなみに、日産・リーフの充電池容量は24kWhです。 記事にあるような2.5kWタイプのパネルだと、地域や天候にもよりますが一日に半分も充電できないかもしれません。 毎日乗る人だと、太陽光だけで充電というのは難しいそうですね。