asahi.com(朝日新聞社):仙台の予備校生、所在不明に 入試投稿、逮捕状を請求へ - 社会
捜査関係者らによると、予備校生は山形県立高校を昨春卒業。現在は仙台市内の予備校に在籍し、同校の学生寮に住んでいる。今年2月8~26日にそれぞれ実施された、同志社大(京都市)、立教大(東京都)、早稲田大(同)、京都大(京都市)の入学試験を受験していた。(中略)
府警は、予備校生が投稿に関与している可能性があるとみて、3日に複数の捜査員を仙台市に派遣。偽計業務妨害容疑で任意で事情聴取する予定だった。しかし、予備校生は2日ごろから、学生寮を外出したまま所在が分からなくなった。山形県内に住む母親は2日夜から連絡がつかなくなったと説明しているといい、府警は母親や友人から事情を聴くなどして、所在確認を進めているという。
まるで全世界が自分の敵にまわったような心境だろうね。 早まったことをしなければいいけど。
今回の「入試問題ネット投稿事件」なんて、子供がやったかわいい事件だと思うよ。
そんなことをすればすぐに足がついて御用になると、ちょっと頭のいい者ならわかるハズ。
そして、その行為によって受けるリスク(罰)を考えたら、普通の理性があればやらないでしょう。
もちろん不正は不正だし、真面目に試験を受けている学生からしたら「ふざけんな」ではあるのだけど、出来心でやっちゃったのではないかな?
それを、大学の学長連中が出てきて「極めて悪質」とか言ったり、ちょっと騒ぎすぎじゃないの?
京大なんて試験監督が怠けてたという証言もあるし、学生の責任だけじゃないでしょう?
それとマスコミだよね。 尖閣ビデオ流出事件でもそうだったけど、まるで猟犬のように犯人探しをしてちょっと酷すぎると思うわ。
いまの日本の閉塞感と殺伐とした空気を作り出している元凶は、マスコミにあるんじゃないかと思うね。
その行方不明になった学生が、本当にネットへ投稿していたとしたら、京大とかが不合格にして来年度から受験禁止にすれば終わる話でしょ。
若気の至りではあるけれど、それでもまだ若いんだからやり直せるチャンスはいくらでもあるハズなのに、もしその予備校生が自殺なんかしたらどうするんだろうね?
asahi.com(朝日新聞社):入試投稿の疑い、予備校生逮捕「携帯使い一人でやった」 - 入試ネット投稿5
京都大など4大学の入試問題がネット掲示板に試験中に投稿された事件で、京都府警は3日夕、任意で事情聴取していた仙台市在住の男子予備校生(19)について、受験した京都大の入試を投稿で妨害した疑いが強まったとして、偽計業務妨害容疑で逮捕し、発表した。予備校生は、府警の事情聴取に対し「一人でやった。反省している」と認めているという。
とりあえず身柄が確保されてよかったです。
asahi.com(朝日新聞社):「金銭負担かけられぬ。今年こそ」予備校生、周囲に決意 - 社会
男子予備校生を知る山形の友人や近所の人らは「そんなことをする人ではない」と一様に驚きを見せた。
高3の時に同じクラスだったという同級生(19)は予備校生について、「文系で、特に英語と日本史が得意だった。明るく、どんな人とも分け隔てなく接する性格。(運動系の)部活動にも力を入れていた。友人も幅広く、いつも誰かとわいわい一緒にいる印象だった」と語った。京大を目指して頑張っていることや、予備校で成績が随分伸びていることなどを、友人を通じて耳にしていたという。
事件にかかわっていた可能性があることについては、「驚いている。こんな言い方はいけないかもしれないが、軽い気持ちというか、浪人でせっぱ詰まったところがあったのかもしれない」と言葉を選びながら語った。
実家は山形県の中でも雪が多い地域。予備校生は高3の時、父親を亡くしている。周囲には「金銭的に負担はかけられない。今年こそは入りたい」と話していたという。
過ちはあやまちとして、あまり追い詰めないであげてほしいですね。
不正入試とエントリーシートと「orz」な若者たち:日経ビジネスオンライン
当件は、ニュースショーのコメンテーターが述べていたように「ハイテク犯罪」と捉えるべき事案なのであろうか。
違うと思う。
凡庸なカンニング事件だ。ハイテクどころか、犯行の手口の随所に粗雑さが露呈している。
スマートフォンもインターネットも、いまどきの受験生にとっては、日常のツールに過ぎない。われら中高年にとってさえ、携帯とネットは既に生活の前提だ。とすれば、靴を履いた人間による犯罪をわざわざ「靴犯罪」と呼ばないのと同じく、インターネットを使った犯罪をあえて「インターネット犯罪」と呼ぶ必然性は、もはや消滅したと考えるべきだ。同様にして、携帯電話を駆使した事件を「ハイテク犯罪」として特別視する理由も無い。
今回は、「ヤフー知恵袋」を利用した不正入試疑惑と、鹿児島の大学生による高速バス横転事件について考えてみたい。私の見るに、この二つの出来事は、いずれも「若い人たちが現実社会への適応を誤って起こした事件」という点で共通している。これは、悲鳴なのだ。とすれば、大人であるわれわれは、心して耳を傾けなければならない。
まったくです。 手段が目新しいだけで、単なるカンニングですよ。
「京都大学、お前は死んだ!」 茂木健一郎ツイッターの過激 : J-CASTニュース
茂木さんは、ツイッターで3日、京大の被害届け提出は、自由な学風の伝統を踏みにじるものだと強く指弾。予備校生が逮捕されると、「世界の笑い者」などと揶揄し、「京都大学、お前は死んだ!」と叫んだのだ。新聞やテレビも無批判で逮捕を報じているとして、「日本のクズメディア、予備校生が逮捕されて満足か?」「お前らが、日本を沈ませている」と激しくやり込めた。(中略)
大学が警察に頼るべきでない理由として、茂木健一郎さんは、大学の自治を自ら放棄するような行為であることのほか、受験生に対し教育者の立場からの配慮に欠けていることを指摘した。過去にカンニングをした受験生らとの公平性からも、警察に突き出すのは疑問だとしている。
京大などの対応については、大学関係者からも異論が出ているようだ。
北大大学院法学研究科の町村泰貴教授は、2011年3月3日のブログで、「カンニングで逮捕は行き過ぎだ」と訴えた。過去のカンニング例と比較して取り立てて悪質だとは言えず、大学の監視が行き届かなかったに過ぎないと言う。マスコミがネットの闇のように騒いでいるのはおかしいともした。
茂木健一郎はあまり好きではないけれど、概ね同意です。
とはいえ、安保闘争の頃と違って、大学の自治なんて信じている学生はもはやいないでしょうけどね。