発信箱:がんばれ、東電=福本容子(論説室) - 毎日jp(毎日新聞)
確かに会見は混乱し要領が悪い。計画停電だって、こっちはどう計画していいか、さっぱりわからない。だけど、彼らも未体験の世界で必死にやっている。計画通りに停電しないのも、停電しないようにするのが役目だから。今、発電所で命がけの作業を続けている人たちにも家族がいる。
「なってない」「ずさんだ」と怒鳴るのは簡単。でもそれで解決する危機じゃない。ここは一番現場に通じたプロたちを信じ、支え、応援しよう。代わりはいないのだから、よきDNAの力を結集し、最大限、発揮してもらわないと。
世界が「日本人はよくやっている」とほめてくれている。その日本人が非難ばかりでは、悲しい。
会社としての東京電力の評価はさておき、現場の社員はほんとうに頑張ってくれていると思います。
自分だったら敵前逃亡してるんじゃないかと思うような恐怖と戦っているのです。
asahi.com(朝日新聞社):「立ち去るわけにはいかない」東電社員、放射線との闘い - 東日本大震災
11日午後、激しい揺れに襲われた。タンスが倒れ、めちゃくちゃになった自室から、原発で働く夫に何度も電話をかけた。つながったのは深夜。「無事だ」。生きていることだけは分かった。その後、連絡は途絶えた。
4日後、避難した妻に短い携帯メールが届いた。
「飲み水が足りない。体調も悪くなってきた」
こんな状況の中で、日本全体に影響する重大な仕事ができるのだろうか。夫の家族の一人は心配する。「東電社員は一番責任ある立場だから、何も言えないのかもしれない。けれど家族としては、すぐにでも何とかしてほしい」。涙がこぼれた。
組織(マネジメント)のダメなところを、現場の社員の個人的努力でしのぐという、典型的な日本企業のパターンです。
会社への忠誠心なんかより、もっと大きなものに対する義務感なんでしょうが、本当に頭が下がります。
無事に帰ってきてほしいですね。