ホンダ新型小型車「フィットシャトル」、すでに7000台受注 (ロイター) - Yahoo!ニュース
ホンダ<7267.T>は16日、小型車「フィット」のワゴンタイプ「フィットシャトル」の発売を開始した。排気量1500ccのエンジンを搭載するガソリン車と、排気量1300ccのエンジンを搭載するハイブリッド車(HV)を設定。
従来の「フィット」より全長を長くし、荷室や居住空間を広げた。1カ月あたりの販売目標は4000台だが、すでに7000台の受注を受けている。
ガソリン車のガソリン1リットルあたりの走行距離は「10・15モード」と呼ぶ基準値で20キロメートル。実際の走行パターンに近い状況で測定する「JC08モード」では18.6キロメートルとしている。HVは「10・15モード」で30キロメートル、「JC08モード」で25キロメートル。価格はガソリン車が161万円から、HVは181万円から。
フィットシャトルは当初、3月に発売を計画していたが、震災の影響で発売を延期していた。これから買おうとすると、納車までの期間は2カ月程度という。
もうあと10万円安かったら、かなりの競争力だったと思うのですが、売れるクルマからはしっかり利益を頂こうということでしょう。 SKYACTIVEを「140万円でしか売れなかった」マツダと対比すると興味深いです。
ホンダ、小型車のHV拡充 新型「フィット」発売、年内にミニバンも (フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース
3月に発売予定だったフィットシャトルは、東日本大震災の影響で延期に追い込まれたが、ようやく生産態勢が整った。HVモデルは排気量1300ccエンジンとモーターを組み合わせ、10・15モードで1リットル当たり30キロ走行できる。価格は181万円から。受注はすでに7000台にのぼり、その約9割はHVという。
この日の発表会でホンダの伊東孝紳社長は「車種の拡充をさらに進め、HVの普及に弾みをつける」と宣言。フィットシャトルは、トヨタ自動車が5月に発売したHVワゴン「プリウスα(アルファ)」との激しい販売競争が予想されるが、ホンダはフリードのHVモデルも年内に投入し、小型車のHV拡充を推し進める方針だ。
震災後にガソリン不足で苦労した記憶がまだ残っていますから、「どうせ買うならHV」という気になるのもわかります。
「フィットシャトルHV」発売 「プリウスα」と“ガチンコ対決” (産経新聞) - Yahoo!ニュース
「パッケージ性にも優れ、立体駐車場にも入るし、取り回しもしやすい」。16日の発表会の席上、初代フィット開発責任者で、現在は主に小型車事業を統括する松本宜之執行役員はこう述べた。表向き、ホンダ首脳は「プリウスαとはクラスも値段も違う。競合車ではない」というが、松本執行役員の発言は、プリウスαに対するフィットシャトルHVの優位点を端的に述べたものといっていい。
車体が3ナンバーサイズのプリウスαに対し、フィットシャトルHVは一回り小さい5ナンバーサイズ。だが、荷室容量はプリウスαの535リットルに対し、517リットルを確保。ホンダは「ママチャリも積める」と、そのパッケージ性に胸を張る。
価格はプリウスαが235万円からであるのに対し、フィットシャトルHVは181万円から。車格が劣る以上、プリウスαより安くするのは当然だが、200万円を切る価格設定はプリウスαを意識した値付けといっていい。
そしてHVの“命”である燃費(10・15モード)は、ガソリン1リットル当たりプリウスα31キロに対し、フィットシャトルHVは30キロとほぼ互角だ。
納期の関係もあるのか、プリウスαは2列シートの方が受注が多いようですね。
プリウスαはプリウスと同じトヨタの堤工場(愛知県豊田市)で生産しており、月間販売目標は3000台。だが「(発売前の)4月末時点で、2列シートで1万8000台、3列シートで7000台の注文を頂いた」(国内販売担当の毛利悟常務役員)。5月22日時点で受注残は2列シートで2万8000台、3列シートで1万1000台と、さらに膨れ上がっている。
渾身の新型車がこうした事態に陥った原因は2つある。
1つ目はプリウスαの人気が事前の予想以上に高く、受注が殺到したことだ。大人数の家族がいるエコ意識が高い消費者などにとって、ハイブリッドとワゴンを両立したプリウスαは待望の新型車だった。東日本大震災でガソリン不足が発生したこともあり、ガソリン1リットル当たり31kmの燃費を実現するワゴンタイプのハイブリッド車に注目が高まっていた。
トヨタとしては2列シート仕様の増産で、フィットシャトルに流れる客を守りきりたいところでしょう。
さらに11月にはフリードHVも控えているので、プリウスαの3列シート仕様との戦いも見ものです。