トヨタ 今期営業利益36%減 本格回復に高いハードル (フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース
トヨタ自動車は10日、2012年3月期の連結業績見通し(米国基準)を発表した。円高による輸出採算の悪化や東日本大震災の影響による販売減などで、本業のもうけを示す営業利益は前期比35.9%減の3000億円と、3期ぶりの営業減益とした。上期(4~9月)は営業損益が1200億円の赤字となるが、下期の生産・販売増などで利益を確保する計画。売上高は2.1%減の18兆6000億円、最終利益は31.4%減の2800億円を見込む。
業績見通しの前提となる通期の世界生産台数(単体ベース)は0.7%増の739万台。震災前の計画に対し、4~6月期は約80万台の減産、7~9月期は計画通りで、年度後半は計画より35万台増産する計画だ。部品サプライチェーン(供給網)の寸断という状況でも短期間で生産を回復させ、年間の震災影響は45万台の減少と最小限にとどめる考えだ。
ただ、計画を実現する上で課題は山積している。今期の想定為替レートは1ドル=82円(前期は86円)だが、同日会見した小沢哲副社長は80円前後で高止まりしている現状について「日本でモノづくりをして海外で商売することの限界を超える」と嘆いた。ある首脳は「社内で一番国内生産にこだわる(豊田章男)社長の言い方も少し変わってきた」としており、海外シフト加速の可能性もある。
スバルとか輸出依存度が高いメーカーですら、「1ドル=70円でも頑張れる」といっているのに、80円/$程度で泣きごと言うなよと思いますけどね。
トヨタの場合は為替タフネス云々というより、単に構造改革を怠って国内生産能力がダブついているだけです。 円安の頃に何もしてこなかったツケが回ってきたわけで、「キリギリス」が冬になって凍えている構図です。 冬の寒さに文句を言ったって仕方ないでしょうよ。