オリンパス前社長「2年分の利益にあたる不明朗支出は組織的犯罪」

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「不明朗支出は組織的犯罪」 オリンパス前社長、徹底解明求める (フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース

オリンパスのマイケル・ウッドフォード前社長(51)は20日、単独会見に応じ、同社の企業買収をめぐる不明朗な支出について「組織的な犯罪だ」と告発した。「王様のように振る舞う同社の菊川剛会長は会社や国を売っているのと同じで、こんな不正を見逃していると日本に海外の資本は来なくなる」と疑惑の徹底解明を求めた。(中略)
 
ウッドフォード氏は「30年間オリンパスに勤め、保守的で良い会社だと信じてきた」が、今年7月に月刊誌が同社の企業買収をめぐる疑惑を報じたため、菊川会長らに照会すると「何も心配要らない。タブロイド紙特有のセンセーショナリズムだ」と説明されたという。
 
また、菊川会長がこの件についてウッドフォード氏の耳に入れないよう他の役員に伝えていることが分かったため、買収をめぐる不明朗支出について菊川会長らに書簡で問い合わせたが、納得のいく説明は得られず、大手会計事務所のプライスウォーターハウスクーパース(PwC)に調査を依頼。英医療機器メーカー「ジャイラス・グループ」を20億ドルで買収した際、6億8700万ドルが、租税回避地のケイマン諸島にある投資コンサルタント2社に支払われていたことが判明したと、一連の経緯を説明した。
 
その上で、ウッドフォード氏は「相談料は買収額の1%から35%に引き上げられていた。オリンパスの2年分の利益に相当する金額が誰の手に渡ったかはっきりしない。こんなことが世界を代表する企業で許されるのか」と述べ、支払いに問題なしとする菊川会長らは「意図的にウソをついている」と指弾した。

株主の方は代表訴訟を起こしたほうがいいと思いますね。

オリンパス、第三者委員会を設置―過去の買収調査 - WSJ日本版 - jp.WSJ.com

オリンパスは21日、過去に行った買収を調査するための第三者委員会を設置すると発表した。透明性を求める株主からの要求に大幅に譲歩した格好となった。(中略)
 
この日の声明で、同社は一部の株主から過去の買収などに関する質問状を受け取ったことを認め、その回答を作成中だとした。第三者調査委員会は社外弁護士や会計士、その他の専門家によって構成される。同社広報担当者は、設置時期については未定だと語った。
 
オリンパス第2の大株主で、調査を要求した株主の1社でもあるサウスイースタン・アセット・マネジメント(テネシー州メンフィス)のプリンシパル、ジョシュ・ショアーズ氏は、「これは前向きな一歩のようにみえるが、実際に前進することが必要」とした上で、「委員会は真に独立した委員で構成され、国際的に認められた監査法人が詳細に調査すべきだ」と述べた。
 
また、サウスイースタン・アセット・マネジメントはオリンパスの株式約5%を保有するが、オリンパス側からの直接の回答は受け取っておらず、同社幹部との電話会議を要請しているという。

九州電力の活躍で、第三者委員会は何の解決にもならないということが知れ渡ったあとですから、世間の見る眼は厳しいと思います。