「リーマンショックの時の値動きと似ているのが気になる」と、コマツの幹部は漏らす。2008年9月に起きたリーマンショックは世界中に飛び火し、金融システムの機能が停止。これが実体経済の悪化を招き、100年に1度と言われる世界不況につながった。その時の記憶を辿ると、ショックが起こった2008年中は需要も販売も大きな影響が無かった。しかし、年が明けると一気に需要が消失し、瞬く間に在庫が膨らんだ。
株式市場は半年先を予測するとされる。コマツの情報網でも捉えきれないリスクを「株式市場は織り込んでいるのではないか」(幹部)。過剰在庫を抱える結果になった2009年の教訓を生かし、今回は生産と販売が綿密に情報を交換して、適正な在庫水準の維持に目を光らせている。(中略)
リーマンショックの時は、米国発の金融危機だったはずなのに、振り返れば日本企業が被った損失が突出して大きかった。今回の欧州不安でも日本は直接の関係が薄いかもしれないが、アジアと米国を経由する間接的な形で、日本企業に影響を及ぼしてくるシナリオは十分に考えられる。
確かにリーマンの時も、一番厳しかったのは2009年1月~3月だったね。
日本の金融機関は傷が浅かったけど、製造業を中心にダメージが大きくて、韓国企業の躍進を許してしまった印象があります。
もう遅いかもしれないけど、日本はアジア諸国を「リーマン2」の津波から守るために、通貨防衛への協力など土嚢を積んでおいた方がいいと思うよ。