グッドNo.2は掃いて捨てるほどいるが、グッドNo.1はわずかしかいない

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

ウッドフォード氏がオリンパスにいる幸運を 社員たちは絶対に逃すべきではない ――宮田耕治・オリンパス元取締役専務執行役員 オリンパスメディカルシステムズ元社長インタビュー|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン

――ウッドフォード氏はどのような人物なのでしょうか。
 
ウッドフォード氏に最初に会ったのは彼が26歳の時だったと思う。私は現在オリンパスの子会社になっているキーメッドの創業社長と懇意にさせてもらっていて、その創業社長の紹介でした。彼は「こいつにオレの後を継がせるんだ」と言って私に紹介したんです。本当にびっくりした。弱冠26歳で、確かセールスマネージャーだったはずです。ほかにも役員はたくさんいました。
 
その後、私はその創業社長に「正気か?」と聞きました。そうしたら、彼は「世の中には掃いて捨てるほどグッドナンバー2(社長候補者)はいる。しかし、グッドナンバー1(社長の器)はほんのわずかしかいない。オレの仕事はグッドナンバー1を見つけて教育することなんだ」と言っていた。つまりウッドフォード氏は、わずかしかいないグッドナンバー1だったんですよ。
 
それは25年経って証明されました。たしかに、ウッドフォード氏は寄って立つところ、英語で言うところのプリンシパルについては絶対に妥協しない。この軸が強靭なんですよね。絶対にぶれない。和を大切にした経営をすべきとか言うが、プリンシパルを曲げて和を優先してはいけない。ウッドフォード氏はプリンシパルを曲げなかった。

ある意味、ウッドフォード氏を解任したときにオリンパスが表明した「日本的経営を理解しない」というのはその通りなんでしょう。
お家大事で不祥事をもみ消そうなんてことは、理解の範疇から外れていると思いますし。